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[2021年7月15日:公表]

男児用水着のインナー生地を確認しましょう−陰茎部の皮膚が挟まり、取れなくなることも−

*詳細な内容につきましては、本ページの最後にある「報告書本文[PDF形式]」をご覧ください。

海水浴場で男の子が水着の上から股間を両手で押さえて痛がっている様子のイラスト

 男児用水着の中にはインナーにメッシュ生地を用いたものがありますが、医療機関ネットワークやPIO-NETには、「水着のインナーのメッシュ生地に、陰茎部の皮膚が挟まり取れなくなり病院へ搬送された」といった事例が寄せられており、昨年度も事故が発生しています。

 同種の事故に関しては、2006年に当センターから情報提供を行っており、2014年には消費者庁から、また、2016年には日本小児科学会からもそれぞれ注意喚起が行われています。

 なお、2010年には、事故を防止するため、業界の自主基準に「水着のインナー素材にはメッシュ形状素材を用いないこと」が盛り込まれています。

 そこで、依然として発生している事故の再発防止のため、消費者へ注意喚起することとしました。

事例

医療機関ネットワークより

  • 水着を着用してアスレチックで遊んだ。数時間後、水着が脱げず、よく見ると陰茎部の皮膚が水着に挟まっていた
  • 海水パンツを脱がそうとしたら痛みを訴え、陰茎部の皮膚の先が挟まって陰茎から出血していた

PIO-NET(パイオネット:全国消費生活情報ネットワークシステム)より

  • 海水パンツのインナーのメッシュ生地に陰茎部の皮膚が挟まり、海水パンツが脱げなくなってしまった
  • 3歳男児の水着を脱がそうとした際、陰茎部の皮膚がインナーのメッシュ生地に挟まりけがをした

消費者へのアドバイス

  • インナーにメッシュ生地を使用した水着を子どもに着用させないようにしましょう
  • 水着のインナーのメッシュ生地に陰茎部の皮膚が挟まってしまった場合は、無理に取ろうとせず医療機関を受診しましょう

イラスト.水着インナーの生地の確認をしている親子(イメージ)
男の子がお母さんと水着インナーの生地の確認をしている様子のイラスト

事業者への要望

  • 水着のインナーのメッシュ生地に陰茎部の皮膚が挟まれる事故の再発防止のため、インナーにメッシュ生地が使われている水着が製造、販売されないことを要望します

インターネットショッピングモール運営事業者への協力依頼

  • 消費者及び出品者に対し、水着のインナーに陰茎部の皮膚が挟まれる事故が起こるおそれについて注意喚起の協力を依頼します

協力依頼先

  • アマゾンジャパン合同会社(法人番号3040001028447)
  • ヤフー株式会社(法人番号3010001200818)
  • 楽天グループ株式会社(法人番号9010701020592)

情報提供先

  • 消費者庁(法人番号5000012010024)
  • 内閣府(法人番号2000012010019)
  • 内閣府 消費者委員会(法人番号2000012010019)
  • 厚生労働省(法人番号6000012070001)
  • 経済産業省(法人番号4000012090001)
  • 公益社団法人日本小児科学会(法人番号5010005018346)
  • 特定非営利活動法人Safe Kids Japan(法人番号5010905002878)
  • 全日本婦人子供服工業組合連合会(法人番号2010005002195)
  • 公益社団法人日本通信販売協会(法人番号9010005018680)
  • 一般社団法人日本百貨店協会(法人番号9010005030272)
  • 日本チェーンストア協会

コピーライト

イラスト:川崎 敏郎


本件連絡先 商品テスト部
電話 042-758-3165

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