「当日最大600円」のコインパーキングに2日間駐車したら4,000円請求された!
質問
「当日最大600円」と大きく看板に書かれているコインパーキングを週末に2日間利用しました。利用料金は1,200円だと思っていたら、4,000円を請求されました。看板をよく見ると「土日祝日を除く」と小さく書かれていましたが、表示が分かりにくいです。
回答
コインパーキングの「最大料金」には、曜日や適用回数、場所、時間に条件がついていることが多く、条件を満たさない場合は通常の料金が請求されます。
可能な範囲で入庫前に看板等に記載してある条件を確認しましょう。トラブルにあった場合には、看板等の表示を写真で記録し、最寄りの消費生活センター等にご相談ください。
解説
コインパーキングの料金には、最大料金の適用回数や場所、時間帯などに細かい条件がついていることが多く、多くの場合平日か休日かでも料金が異なります。また、年末年始やイベント開催時は特別料金が発生するなど、さまざまな要因によって利用料金が変わってきます。
大きな表示だけでなく、その他の表示も確認しましょう
料金や利用条件については業界団体によって表示のルール(注)が定められていますが、看板等に小さく表示されていたり、駐車場の奥にのみ表示されていることもあり、全国の消費生活センターには、思っていたより高額な料金を請求されたという相談が寄せられています。
コインパーキングを利用する際は、可能な範囲で、入庫前に入り口付近や精算機付近の詳細案内に目を通し、以下の点を確認しましょう。また、入庫後にもう一度看板等を確認することで、意図せぬ高額請求を避けられる可能性があります。
チェックポイント
- 最大料金が適用されるか、通常料金が適用されるか
- 土日祝日、イベント等の特別料金が設定されていないか
「最大料金」が適用される場合は、以下の点も確認しましょう。
- 時間、スペース、曜日等の条件はあるか
- 適用回数等に上限はあるか(1日限り、1回限り、○時間以降は通常料金が加算されますなどの記載が無いか)
トラブルにあった場合は消費生活センターに相談しましょう
コインパーキングの表示に問題があったことにより料金を誤解したまま利用して高額請求を受けた場合など、困ったときは最寄りの消費生活センター等(消費者ホットライン188)へ相談しましょう 。なお、相談の際には看板等の表示について写真等で記録を残したうえで、領収証も忘れずに保管しておきましょう。
表示に問題があると思った場合は情報提供をすることができます
最大料金を大きく表示する一方で、特定の時間帯に入庫した場合のみ最大料金が適用されることや最大料金が一定の期間のみ適用されることが、小さい文字や最大料金よりも離れた箇所に記載されているなど、消費者が利用する前に適用条件を認識できないような表示は、景品表示法に定める「有利誤認表示」に該当するおそれがあります。
消費者庁、各地の公正取引委員会地方事務所等、都道府県の景品表示法主管課では、景品表示法違反に関する情報提供を受け付けています。また、消費者庁は、オンラインの専用窓口として、景品表示法違反被疑情報提供フォームを設けています。看板の表示に問題があると思った場合は、これらの窓口に情報提供をすることができます。