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[2020年4月10日:公表]

コードシェア便(共同運航便)って何?

質問

 大手航空会社の便であることを確認して購入したのに、空港に行って初めてLCCのチケットだと気づきました。大手航空会社の荷物の重量制限を超えないように調べて行ったのに、重すぎると言われて追加料金を請求されました。なぜでしょうか?

回答

 大手航空会社とLCCが共同で運航している飛行機のチケットを購入したことにより、LCCの荷物制限が適用されたためと考えられます。このように、2社以上の航空会社が共同運航している便(飛行機)のことを「コードシェア便」といいます。この場合、荷物の重量制限やサービス等は、飛行機を運航する(機材を提供する)会社のものが適用されます。運航会社やその他の契約条件について、事前に確認した上でチケットを購入しましょう。

解説

コードシェア便とは 

 2社以上の航空会社で共同運航している便(飛行機)のことで、一つの便に対して、複数の航空会社の便名が付与されています(例えば、A社123、B社4567など)。

 共同運航については、大手航空会社とLCC(いわゆる格安航空会社)だけではなく、大手航空会社同士、日本の航空会社と外国の航空会社間のこともあります。

 消費者は、共同運航をしているそれぞれの航空会社と契約をすることになるため、運賃はそれぞれ異なります。実際に飛行機を運航しているのは機材を提供している1社であり、荷物の重量制限やサービス等は、原則としてその会社の規定が適用されます。

 コードシェア便のメリットとしては、共同運航することで一つの航空会社で直接就航していない都市までの航空券が購入できるため、利用区間、航空会社ごとに別の航空券を探して購入する必要がないことが挙げられます。

契約時に注意するポイント

 コードシェア便には以下のような特徴があります。

  • 航空券に記載されている便の航空会社と、実際に運航する航空会社が異なることがあり、チェックインの窓口や受付時間、荷物の制限、機内設備やサービスが期待していたものと異なることがある。
  • 乗り継ぎの際の荷物は、そのまま目的地まで積み替えをしてもらえる場合と、いったん受け取って預けなおしが必要な場合がある。
  • 適用される運送約款が、契約した航空会社だけではなく、運航する航空会社に基づいて扱われるケースもあるなど、便や区間によって扱いが異なることがある。
    ※運航が休止、変更になった場合などは特に注意が必要
  • マイレージプログラム等のマイル加算ルールが異なっていたり、特典航空券の利用ができないケースがある。

 コードシェア便と気づかずに契約してしまい、思っていたサービスを受けられないことを避けるためにも、チケット購入の前に運航会社やその他の契約条件について確認しましょう。予約サイトや航空会社によっては、「○○社の機材で運航」「○○社との共同運航」と記載されていることがあります。

 また、不明点があれば、航空券の発行会社に問い合わせましょう。

 お困りの際にはお近くの消費生活センター等(消費者ホットライン188)にご相談ください。