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[2017年9月28日:公表]

「国産」表示の寒天、しかし原材料表示は「南米産」!?

質問

 「国産」と表示のある寒天を購入しましたが、原材料表示を見たら「南米産」とありました。「国産」と表示してもよいのですか。

回答

 原産国表示や原料原産地表示については、景品表示法や食品表示法で定められています。寒天など加工食品は、単に「国産」と表示するだけでは、原料原産地の表示か原産国の表示か判別がつかず、原料原産地が「国産」であると誤認させる可能性があるため「国産」との表示は認められていません。

解説

 寒天のような加工食品は、食品表示法の「食品表示基準」により、具体的な表示事項、表示方法等が定められています。

 原料原産地とは、加工食品の原料に使われた一次産品(農畜水産物)の原産地のことをいいます。原産国とは、景品表示法に基づく「商品の原産国に関する不当な表示」によると「その商品の内容について実質的な変更をもたらす行為が行われた国」と規定されています。

 今回のケースのように、寒天の原料(テングサ・オゴノリ)を南米から輸入し、国内で加工製造(=実質的な変更をもたらす行為)を行っている場合、寒天の原料原産地は南米、原産国は「日本」ということになります。

 そして、食品表示法に基づいて定められた加工食品品質表示基準では「産地名を示す表示であって、産地名の意味を誤認させるような表示」を禁止しています。例えば、輸入した原料を国内で味付け等の加工をして製造したものに「国産」のように表示することは、当該製品の原材料が「国産」であると誤認させる可能性があるため認められていません。ただし、「国内加工」といったように加工地であることがわかるように表示することは可能とされています。

 なお、国内で製造される加工食品の原料原産地表示はこれまでは一部原料(4品目・22食品群)にしか義務づけられていませんでした(注)が、2017年9月1日より、国内のすべての加工食品について、使っている量が最も多い原料を、原則として多い順に国別で表示することが義務づけられました。表示の切り替えは、5年後の2021年度末までに行うことになっています。

 お困りの際にはお近くの消費生活センター等(消費者ホットライン188)にご相談ください。

  • (注)輸入品の場合は原産国名表示が必要であり、原料原産地名の表示は必要ないとされています。

参考

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