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[2015年4月6日:公表]

分電盤の清掃料を請求された

質問

 「電気設備の点検をする」といって業者が訪ねてきた。点検が終了すると「分電盤が汚れているので掃除をしないと壊れる」と勧誘され、高額な清掃料を請求されたが、これは本当に必要なのか?

回答

 突然その場で勧誘したり、作業を行って費用を請求することはありません。法定点検とは無関係なので、ハッキリ断ると共に、契約先の電力会社・各地の電気保安協会に問い合わせましょう。

解説

 家庭用の電気設備は、一般用電気工作物と位置づけされており「電力会社が4年に1回以上の頻度で調査を実施すること」が義務付けられています(電気事業法第57条・電気事業法施行規則第96条1項イ)。

 実際には、電力会社から委託を受けた各地の電気保安協会等の登録調査機関が、契約者宅を訪問し、無料で調査を行うことになっています(電気事業法第57条2項)。

 定期調査時に機器の修理や交換は行いませんが、必要性が指摘された場合、消費者から別途、工事資格を持った電気工事会社等に依頼することになります。もちろん、清掃が必要だとしても、その場でいきなり作業を行ったり、費用を請求されることはありません。

 法定点検は、事前に予定時期について書面でお知らせが届きます。当日の調査員は電力会社から委託された機関の身分証明書を携帯・装着しているので、訪問を受けた際は身分証明書を確認し、不審に感じた場合、電力会社や電気保安協会等に問い合わせましょう。

 困ったときには、お近くの消費生活センターにご相談ください。

参考

各地の電気保安協会が注意喚起している例