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[2013年8月28日:公表]

「CO2排出権取引」で儲かると言われたが、信用できるか

質問

 「CO2排出権取引に興味はないか。必ず値上がりするから儲(もう)かる。損はさせない」という電話がかかってきたが、信用できるか。

回答

 ハイリスクかつ複雑な取引であるため、知識や経験のない一般の消費者が手を出してはいけません。

解説

 「CO2排出権取引」とは、地球温暖化の原因とされている温室効果ガス(その大部分はCO2)の排出量を抑制するため、あらかじめ企業などにCO2排出量の上限枠(排出権)を割り当て、これが上限より少なかった企業は、上限を超過してCO2を排出する企業に対し、排出権の余剰分を売ることができる制度です。

 相談者から寄せられた業者側の資料によると、CO2排出権そのものを取引しているのではなく、欧州市場で取引されているCO2排出権相場を参照し、取引開始時に売買した価格とその反対売買時の価格の差額を損益として精算し、差額のみによって決済をする取引という、いわゆる「CFD(差金決済)取引」を行っているものと見られました。

 これは、業者にお金を証拠金として預け、それを元に預けた額面の数十倍もの規模で取引が行われるため、損失が発生するときは、投じた資金を上回る多大な損害を被ることもあるハイリスクな取引です。

 業者に「儲かる」と言われて、仕組みが理解できないまま契約するケースが多く見られますが、複雑な仕組みの取引で知識や経験のない一般の消費者が運用できるものではありませんので、絶対に手を出してはいけません。

 少しでも「おかしい」と感じたり、取引の実態が理解できないような、不本意な契約をしてしまった場合、できるだけ早く、お近くの消費生活センターにご相談ください。

参考