独立行政法人国民生活センター

検索メニュー

×閉じる

現在の位置: トップページ > 相談事例 > 消費者トラブル解説集 > 防水機能付のスマートフォンなのに、水没扱いで有償修理にされた

ここから本文
[2013年4月2日:更新]
[2012年11月21日:公表]

防水機能付のスマートフォンなのに、水没扱いで有償修理にされた

質問

 購入から半年で故障したので修理に出した。保証範囲で無償対応されると思っていたら、防水機能を有している機種なのに水濡れサインが認められたと言われ、水没扱いの有償修理になった。納得いかない。

回答

 防水機種とはいえ、完璧な密閉状態にあるわけではありません。水分はどこからでも浸入するので注意が必要です。

解説

 スマートフォンや携帯電話は、シャツやズボンのポケットに入れているだけで、汗などの水蒸気により、電池収納部などに見える”水濡れ判定シール”が反応することがあります(ピンク色ににじむ、等)。こうなると、多くは水濡れや水没として扱われ、有償修理になることが多いようです。

 本体には、端子部分や電池パックのふたなどの開口部があり、そこから水分が浸入することもあります。特にふたは、一度開けたら、防水パッキンにゴミやほこりが付いていると考えたほうがよく、微細なゴミでも密閉状態を妨げ、水分が浸入しやすくなるので注意が必要です。これは、防水機種とうたっているものも例外ではありません。

 防水機種とされるものの多くは、現実的には水しぶきや、わずかな水滴がかかるのを防ぐ程度であり、暴風雨の真っただ中や、お風呂で使うことは、水没と同じ使い方と言えるでしょう。メーカーのWebサイトからは、オンラインで取扱説明書のダウンロードができるので、防水性能に関する情報や取り扱いの注意事項を入手して、確認しましょう。防水機能を過信せず、濡らさないようにするほうが安全です。