[2009年2月27日:公表]
クリーニングに出したらシミが付いて返ってきた
質問
クリーニング店にズボンを出したら太もものあたりにシミが付いて戻ってきました。依頼する前にはなかったシミです。どうしたらよいでしょうか。
回答
クリーニングが適切に行われたのか、シミの原因が何かといったことを調べる必要があります。
ズボンについている洗濯表示を確認するとともに、シミの部分を写真で撮影しておき、その上で早めにクリーニング店に申し出て洗濯方法の確認などをしましょう。
解説
衣料品にパーマ液や漂白剤などが付いた場合は、付着したときに気づかなくても、ドライクリーニング後の仕上げの熱処理によって変色が進んでシミとなり、目立つ場合があります。変色、紛失などにおけるトラブルは、クリーニングへ出す前と仕上がった後に、衣料品のチェックを店側と消費者側の双方ですることで防げるものが少なくありません。クリーニングに出す際、受け取る際には、その点数、種類、シミの有無、衣料品の処理方法など店との間で確認することが大切です。
なお、クリーニング済みの衣料のポリ包装袋・カバーに使用される酸化防止剤が、大気中のガスと反応して黄変することもあるので、ポリ包装袋・カバーをはずして収納しましょう。
また、クリーニングが仕上がったら早目に引き取りに行き、衣類の状態をきちんと確認しましょう。トラブルが発生したときにはすぐ店に連絡することが大切です。
クリーニングはそのサービス内容が消費者の目の前で行われないサービスであるため、トラブルが起きても原因の特定が難しく、そのため時間が経過してしまうと解決が余計困難になるためすぐに行動することが必要です。
SマークやLDマーク(注)を掲示している店では、預かった品物に損傷を与えた場合、クリーニング事故賠償基準をもとに対処することになっています。この基準は業界の自主基準ですが、SマークとLDマークがない店でもこの基準を目安に問題解決を図るとよいでしょう。
なお、全国クリーニング生活衛生同業組合連合会では、2015年10月1日にクリーニング事故賠償基準を改訂しています。新しいクリーニング事故賠償基準では、説明責任や相互確認を条文化しており、同連合会のウェブサイトで確認することができます。
(注)SマークとLDマーク
参考
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