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[2021年11月25日:公表]

年々増加!ブリーダーからのペット購入トラブル−直接購入する場合に気を付けてほしいこと−

*詳細な内容につきましては、本ページの最後にある「報告書本文[PDF形式]」をご覧ください。

 コロナ禍で“おうち時間”が増え、新たに家庭にて飼育される犬や猫が増えています。

 一般社団法人ペットフード協会の調査(注1)によると、1年以内に新たに飼われた犬や猫は合計約95万頭(犬:約46.2万頭、猫:約48.3万頭)で、過去5年間で飼育頭数、増加率ともに最も多くなっています。

 こうした中、全国の消費生活センター等には「購入後に先天性の病気が判明した」、「キャンセルを申し出たところ高額な違約金を請求された」などのペットの購入に関する相談が寄せられており、その中でも、ブリーダーから直接ペットを購入した際にトラブルに遭うなど、ブリーダーが関連するペットの相談件数(注2)が増加しています(図)。

 そこで今回は、消費者とブリーダーとのペット購入トラブルについて問題点を整理し、消費者に向けて注意喚起を行います。

図.PIO-NET(注3)にみるブリーダーが関連するペットの相談の年度別件数と割合の推移
2016年度から2021年10月31日までの年度別相談件数のグラフ。グラフに続いてテキストによる詳細。
※2020年度同期件数(2020年10月31日までのPIO-NET登録分)は179件

 年度別相談件数:2016年度は250件、2017年度は215件、2018年度は225件、2019年度は286件、2020年度は324件、2021年10月31日までの件数は203件です。

 ペットの相談全体に占めるブリーダー関連の相談の割合:2016年度は17.6%、2017年度は15.3%、2018年度は17.3%、2019年度は20.4%、2020年度は21.3%、2021年10月31日までの割合は24.1%です。

  • (注1)令和2年(2020年)全国犬猫飼育実態調査(一般社団法人ペットフード協会)
  • (注2)ペットショップ等とのトラブルにおいて、ブリーダーもそのトラブルに関わっている、または関わっている可能性がある相談も含む。
  • (注3)PIO-NET(パイオネット:全国消費生活情報ネットワークシステム)とは、国民生活センターと全国の消費生活センター等をオンラインネットワークで結び、消費生活に関する相談情報を蓄積しているデータベースのこと。消費生活センター等からの経由相談は含まれていない。2016〜2021年度受付、2021年10月31日までの登録分。

ブリーダーとは

 ブリーダーとは、一般的には「家畜やペット、植物などを交配、繁殖、改良する人」のことと言われています。

 このうち、犬や猫などの動物を繁殖させ、その動物をペットとして営利目的で販売する場合には、動物の愛護及び管理に関する法律に定める第一種動物取扱業として自治体への登録が必要であり、命ある動物を取り扱うプロとして、ペットショップ同様、法令を遵守するよう義務付けられています。

相談事例

購入時に健康状態の説明は一切なく、後日先天性の心臓病が判明した

 先月、ブリーダー紹介サイトで好みのチワワを見つけた。ブリーダーと数回やり取りしたところ、「まだ掲載していない希少な毛色のチワワがいるので見に来ないか」と連絡があり、ブリーダーを訪ねた。狭いマンションの一室でケージが山積みになっており、子犬が多数暮らしていた。子犬を見せてもらうと、元気に走り回っていた。子犬が気に入ったので、その場で約80万円を支払い、引き取ったが、健康状態の説明や契約書の交付は一切なく、領収書を渡されただけだった。数日後、ワクチンを打つために動物病院に行くと、「この子犬は先天性の心臓病を患っている。病気だから他のチワワより小さいし、1年も生きられないだろう」と言われた。ブリーダーに連絡すると「返品してくれれば全額返金する」と言われたが、愛着が湧いているので返品ではなく治療費を支払う対応を取ってほしい。どうしたらよいだろうか。

(2021年8月受付 40歳代 女性)

その他、以下のような相談も寄せられています。

  • 事務所は足の踏み場がない状況で、不衛生であり、購入した犬からも悪臭がした
  • ブリーダーと連絡を取る手段がなくなり、血統書が受け取れない
  • トラブル解決のため、ブリーダー紹介サイトに問い合わせようとしたところ、利用規約に売買には関わらないと書いてあった
  • 生まれる前の犬を解約したところ、高額な違約金を求められた
  • 子猫の購入予約を翌日キャンセルしたところ、予約金は返金できないといわれた

相談事例からみた問題点

  • ブリーダーの説明や対応に問題があるケースがある
    ・健康状態等の説明が行われていない、契約書が渡されていない
    ・病気が判明した際の対応はブリーダーごとに定めており、消費者が望む対応が受けられない
    ・ブリーダーが消費者との約束を果たさない
  • 現物確認・対面説明を行う前に売買契約を結んでいるケースがある
  • 飼育環境に問題があるケースがある
  • ブリーダー紹介サイトはトラブルが発生しても原則介入しない
  • 消費者が自身の環境や、内容を確認せずに契約をしている
    ・消費者都合でのキャンセルが発生している
    ・キャンセル時の対応を確認していない

消費者へのアドバイス

  • ブリーダーから購入する場合には直接会い、信頼できるブリーダーから購入しましょう
  • 予約金を支払う際はキャンセル時の対応を確認して慎重に検討しましょう
  • 購入する際は事業所で現物を確認し、対面での説明を必ず受けましょう
  • ブリーダー紹介サイトを利用する際は利用規約をよく確認しましょう
  • ペットは生き物であることを十分に考慮し、安易な購入は避けましょう
  • 不安に思った場合やトラブルになった場合は消費生活センター等に相談してください
*消費者ホットライン「188(いやや!)」番
最寄りの市町村や都道府県の消費生活センター等をご案内する全国共通の3桁の電話番号です。

啓発資料


本件連絡先 相談情報部
ご相談は、お住まいの自治体の消費生活センター等にお問い合わせください。

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