独立行政法人国民生活センター

検索メニュー

×閉じる

現在の位置: トップページ > 注目情報 > 商品テスト > 商品テスト結果 > カプセル入りスポンジ玩具が幼児の体内に入る事故が発生!−原因不明の不調が約4か月続き、その後、全身麻酔で摘出−

ここから本文
[2019年2月15日:公表]

カプセル入りスポンジ玩具が幼児の体内に入る事故が発生!−原因不明の不調が約4か月続き、その後、全身麻酔で摘出−

 消費者庁から「カプセル入りスポンジ玩具」について、注意喚起が公表されました。

 当センターでは消費者庁の依頼を受けて、当該玩具の特性を明らかにするために市販品の調査を実施しました。

 カプセル入りスポンジ玩具(以下「当該玩具」という。)は、ゼラチンでできた小さなカプセルの中にスポンジが圧縮されて入っており、水やぬるま湯にカプセルをつけるとゼラチンが溶けて、中の恐竜、果物、動物などの形をしたスポンジが出てくる玩具です。

 2018年12月、以下のとおり、消費者安全法(平成21年法律第50号)に基づき消費生活センターから消費者庁に生命・身体被害に関する重大事故等として当該玩具に関する通知がされました。

 入浴中、保護者の知らない間に当該玩具が4歳女児の腟(ちつ)に入り、不調が続いたものの医療機関で原因の特定に約4か月、当該玩具の摘出までに更に約1か月と時間を要した事例です。

 消費者庁に寄せられた当該玩具に関する事故情報は、現在のところ1件のみですが、当該玩具は今回の事故のように腟からの体内への侵入以外にも、飲み込んだ場合には誤嚥(ごえん:食べ物や異物が誤って気管に入った状態)や窒息のおそれもあります。

写真1 カプセルの例
ゼラチンでできた小さなカプセルの写真
※カプセルは長辺22〜24mm×短辺7〜8mm程度です。

写真2 スポンジの例
恐竜、果物や動物などの形のスポンジの写真。水やぬるま湯に入れるとカプセルのゼラチンが溶けて、縮んでいたスポンジがふくらんで大きくなる。
※スポンジは形状にもよりますが、縦32〜33mm×横42mm×厚さ6〜8mm程度です。


市販品の調査結果のまとめ

  1. カプセルの大きさと形状は、いずれの銘柄もほぼ同じで、健康食品や医薬品のカプセルに使用されているものと同程度の大きさと形状でした。膨らんだ後のスポンジの形状は様々ですが、溶ける前のカプセルと比較して体積が5倍以上に膨張しました。
  2. カプセルは、温度によって展開時間に大きな差があることが分かりました。ヒトの体温を想定した37℃のお湯につけた場合、6〜10分程度でカプセルが溶けてスポンジが元の形に戻ったことから、体内では、温度以外にも水分の量及び粘度などの影響を受けると考えられますが、目安としては数分程度でカプセルが溶けて、スポンジの形状になると考えられます。
  3. ST基準の小部品試験を実施したところ、全てのカプセルが小部品円筒に完全に収まり、膨らんだスポンジの状態でもほぼ全てが小部品円筒に収まりました。このことから、小さい子どもがいる家庭では、今回の事故事例のように腟からの体内への侵入に注意するほかに、飲み込まないように注意することも必要です。

消費者へのアドバイス

 今回の事故事例のような入浴中の当該玩具の体内への侵入、また、誤嚥や窒息事故を防ぐために、当該玩具に対する注意のポイントをまとめました。

  1. 入浴中に当該玩具で遊ぶ際には、腟や肛門から体内に入る可能性があるので、大人の目が届くところで遊びましょう。
  2. 当該玩具は、子どもの手の届かないところで保管しましょう。
  3. 口、鼻又は耳に入れないように注意しましょう。
  4. 体内に当該玩具が入ってしまった場合は、医療機関を受診しましょう。

※[PDF形式]で作成した文書を開くにはAdobe Readerが必要となります。PDF形式の閲覧方法について