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[2014年8月6日:更新]
[2014年7月24日:公表]

炭酸水製造機が破裂し、手に大けがを負う事故が発生−「ざ・炭酸」をお持ちの方は使わないで−

*詳細な内容につきましては、本ページの最後にある「報告書本文[PDF形式]」をご覧ください。

目的

 飲用などの目的で炭酸水を製造できるとして、一般家庭向けに販売されている炭酸水製造機のうち、株式会社ジョワイユ(以下、「事業者」という)が輸入元となっている「ざ・炭酸」のボトルが突然破裂し、手にけがを負う事故が発生しています。

 PIO-NET(パイオネット:全国消費生活情報ネットワーク・システム)(注1)に登録された情報をもとに、当センターにおいて確認をしたところ、「ざ・炭酸」の使用中にペットボトルが破裂してけがを負ったという危害事例が3件(注2)確認でき、これらは全て2013年9月以降に起こっていました。更に3件中2件は手指を病院で縫合するほどの大けがでした。事業者によれば、事故の情報を受け、昨年10月半ばより出荷を停止していたとのことですが、その後も事故が発生していることから、当該品について消費者へ注意喚起するために情報提供を行うこととしました。

  • (注1)PIO-NET(パイオネット:全国消費生活情報ネットワーク・システム)とは、国民生活センターと全国の消費生活センター等をオンラインネットワークで結び、消費生活に関する情報を蓄積しているデータベースです。
  • (注2)2009年4月以降受付、2014年6月24日までの登録分。件数は、本公表のために特別に事例を精査したものです。

写真 当該品(左:パッケージ 右:同型品)
ざ・炭酸と書かれたパッケージと本体の写真

当該品の構造及び問題点

 当該品で炭酸水を作る際に、ペットボトル内は高圧になります。その際、肉厚が薄い箇所や傷の存在等によりボトルの強度が不足していた場合、圧力によりボトルが裂け、破裂する可能性があります。この時、裂けたボトルの上部が上方に向かって飛散するため、これを押さえていた手にけがを負う可能性があります。

事業者の対応

 事業者によれば、ボトルが破裂したという使用者からの報告を受け、2013年10月半ばに出荷を停止したほか、販売店や卸先の在庫の回収を行ったとのことです。また、使用時に必要となる使い捨ての炭酸ガスカートリッジの追加購入を希望してきた購入者に対し、返品の案内を行っているとのことです。事業者のホームページでは事故に関する通知がされていましたが、回収に関する情報は記載されていませんでした。

消費者へのアドバイス

 該当する炭酸水製造機を所有している場合は直ちに使用を中止し、事業者に連絡した上で返品の手続きを取って下さい。

事業者への要望

 事故の再発防止のため、商品の購入者へ「当該品による破裂事故が発生していること」、「返品、返金に応じていること、またその方法」などについて確実な周知を行い、早急に商品の回収を図ることを要望します。

要望先

  • 株式会社ジョワイユ

情報提供先

  • 消費者庁 消費者安全課
  • 内閣府 消費者委員会事務局
  • 経済産業省 商務情報政策局 商務流通保安グループ 製品安全課

動画


本件連絡先 商品テスト部
電話 042-758-3165

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