カットパンによる乳児の窒息事故が発生−小さくちぎって与え、飲み込むまで目を離さないで−
*詳細な内容につきましては、本ページの最後にある「報告書本文[PDF形式]」をご覧ください。
2020年10月、国民生活センターの「医師からの事故情報受付窓口」(以下、「ドクターメール箱」とします。)に、「10ヶ月頃から」と表示されたカットパンを10カ月の男児が食べて窒息し、死亡したという事故情報が寄せられました。また、2021年6月には、同じ銘柄の、対象年齢表示のないカットパンを11カ月の男児が食べ、喉に詰まらせて窒息したという事故情報が寄せられました。
そこで、1歳前後の乳幼児の食品による窒息事故の再発防止のため、消費者に注意喚起することとしました。なお、事故の知らせを受けた当該品の製造事業者は、対象年齢表示や注意表示の変更や大きさや物性の改善に取り組んでいます。
ドクターメール箱に寄せられた事故情報
- 【事例1】
- 当該品1を一つ丸々飲み込もうとして窒息。救急搬送されたが死亡した。
- 【事例2】
- ちぎった当該品2を食べさせたところ窒息した。
写真.カットパン(左:当該品1(事例1)、右:当該品2(事例2))
消費者へのアドバイス
- 1歳前後の乳幼児に食べ物を与える際は、無理なく食べられるよう、小さく切って与え、飲み込むまで目を離さないように注意しましょう。
- 食品で窒息が起こったときは、直ちに応急処置を行い、救急要請しましょう。
事業者への要望
- 当該品について、大きさや形状、物性等を速やかに改善をするとともに、現在販売されている商品には適切な注意表示をするよう要望します。
行政への要望
- 乳幼児用の食品による窒息事故について、消費者に継続的な啓発を行うとともに、業界等に対し、乳幼児用のおやつによる窒息事故の未然防止の重要性について、働きかけを行うよう要望します。
要望先
- 消費者庁(法人番号5000012010024)
- 当該品の製造事業者
情報提供先
- 内閣府(法人番号2000012010019)
- 内閣府 消費者委員会(法人番号2000012010019)
- 内閣府 食品安全委員会(法人番号2000012010019)
- 厚生労働省(法人番号6000012070001)
- 公益社団法人日本小児科学会(法人番号5010005018346)
- 特定非営利活動法人Safe Kids Japan(法人番号5010905002878)
- 一般社団法人日本チェーンドラッグストア協会(法人番号1010405018940)
- 日本チェーンストア協会(法人番号なし)
- 日本ベビーフード協議会(法人番号なし)
- アマゾンジャパン合同会社(法人番号3040001028447)
- ヤフー株式会社(法人番号3010001200818)
- 楽天グループ株式会社(法人番号9010701020592)
本件連絡先 商品テスト部
電話 042-758-3165
[報告書本文] カットパンによる乳児の窒息事故が発生−小さくちぎって与え、飲み込むまで目を離さないで−[PDF形式](613KB)
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