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[2021年2月18日:公表]

コネクタの根元が溶けたUSBケーブル(相談解決のためのテストからNo.149)

*詳細な内容につきましては、本ページの最後にある「報告書本文[PDF形式]」をご覧ください。

消費生活センター等の依頼に基づいて実施した商品テスト結果をご紹介します。

 「USBケーブルで充電器とスマートフォンを接続していたところ、USBケーブルが焦げた。商品に問題がないか調べてほしい。」という依頼を受けました。

 当該品は、スマートフォンやタブレット端末の通信及び充電に用いるケーブルで、一方には端末接続用のコネクタを、もう一方には充電器等と接続するコネクタを備えていました。当該品のケーブルについて構造を調査したところ、プラス極につながる電源線(被覆あり)のほか、通信線(被覆あり)及びマイナス極につながる編組線とアルミ箔で構成されていました。

 当該品は、端末接続用コネクタの根元が焼損しており、この部位を分解したところ、コネクタとケーブルの境目付近でプラス極の電源線が切れ、被覆が溶けていました。また、マイナス極につながる編組線には溶融痕(注)がみられました。これらのことから、プラス極の電源線の素線が断線して発熱し、被覆が溶けてマイナス極につながる編組線とショートしたことによってさらに発熱し、焼損に至ったものと考えられました。また、プラス極の電源線の素線が断線した原因は、日常の使用によってコネクタ根元へ繰り返し力が作用したことが一因と考えられました。

  • (注)電線が短絡(異なった極性の電線が接触した状態)やスパークした際、局部的に大きな電流が流れ、瞬時に金属が高温で溶融して生じる丸みのある塊。

 当該品に限らず、USBケーブルは抜き差しや曲げなどの力が繰り返し加わることにより、断線に至る可能性があります。USBケーブルは丁寧に取り扱うとともに、コネクタの抜き差しは端末の端子に対して真っ直ぐに、ゆっくりと行いましょう。また、定期的にケーブルの状態を確認し、外観上の異常や充電が途切れる、異常に熱くなるなどの様子がみられた場合は、使用を中止しましょう。


本件連絡先 商品テスト部
電話 042-758-3165

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