出会い系サイトやマッチングアプリ等をきっかけとする投資詐欺にご注意を−恋話(コイバナ)がいつの間にかもうけ話に−
*詳細な内容につきましては、本ページの最後にある「報告書本文[PDF形式]」をご覧ください。
新型コロナウイルス感染症拡大防止のために新しい生活様式の実践が求められている中、対面での食事会など出会いの場が減少していることから、パートナーを見つけるための活動をオンラインでサポートする、いわゆる出会い系サイトやマッチングアプリ等を利用する機会が増えているものとみられます。
このようなサービスでは、オンラインで気軽にパートナーを探せる一方、本人確認の徹底が難しいことから、本来の利用方法ではない目的で近づいてくる人物とマッチングしてしまうこともあります。中でも、現在経済的に見通しの立ちにくい状況が続いているためか、詐欺的な賭け事や投資等の海外サイトに勧誘する手口が目立っています。
図.出会い系サイトやマッチングアプリ等に関する年度別相談件数(注)
年度別相談件数:2018年度は12件(うち投資等に関する相談は2件)、2019年度は25件(うち投資等に関する相談は5件)、2020年12月31日までの件数は58件(うち投資等に関する相談は40件)です。
- (注)国民生活センター越境消費者センター(CCJ)で2018年4月1日から2020年12月31日までに受け付けた相談。
相談事例
紹介者から暗号資産が振り込まれたが、手数料を支払っても出金できない
マッチングアプリで知り合った女性だと言う人物から、暗号資産(仮想通貨)の売買で資産を増やせると誘われ、海外の取引サイトに登録し口座を開設した。女性から私の口座に暗号資産が振り込まれ、預かってほしいと言われた。暗号資産の引き出し等を行うには、約75万円の暗号資産を支払う必要があるが、のちに返金すると言われたので、送金したところ、サイトから、受領のメールと72時間以内に返金するとの通知が届いたが、返金されない。
(2020年10月受付 30歳代 男性)
その他、以下のような相談も寄せられています。
- 海外の暗号資産取引所でのFXを勧められ利益が出たが、少額しか出金できない
- 暗号資産での賭博を勧められたが、出金できない
- デジタル宝くじを紹介され何度か振り込みと出金を繰り返したが、最後に出金できなくなった
- 免許証の写しを送ってしまった相手に、投資のために振り込んだお金を返さないと訴えると言われた
相談事例から見た問題点
- メッセージのやり取りだけでは本人確認が難しい
- 紹介された投資サイト等が架空
- 出金ができなくなり、結局損失となる
- 個人情報を悪用される可能性がある
消費者へのアドバイス
- 出会い系サイトやマッチングアプリ等の規約をよく読んでから利用しましょう
- うまいもうけ話には安易に応じないようにしましょう
- 投資は慎重に行いましょう
- 個人情報を安易に提供しないようにしましょう
不安に思った場合やトラブルにあった場合は
すぐに最寄りの消費生活センター等に相談してください。海外事業者とのトラブルについては、国民生活センター越境消費者センター(CCJ)でも相談を受け付けています。
- *消費者ホットライン「188(いやや!)」番
- 最寄りの市町村や都道府県の消費生活センター等をご案内する全国共通の3桁の電話番号です。
- *国民生活センター越境消費者センター(CCJ)
- ご相談はウェブフォームで受け付けています。
情報提供先
- 消費者庁(法人番号5000012010024)
- 内閣府 消費者委員会(法人番号2000012010019)
- 金融庁(法人番号6000012010023)
- 警察庁(法人番号8000012130001)
本件連絡先 相談情報部
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