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[2019年1月17日:公表]

乾電池の液漏れによって重度の化学やけどを負った農薬散布器(相談解決のためのテストから No.127)

*詳細な内容につきましては、本ページの最後にある「報告書本文(PDF)」をご覧下さい。

 消費生活センター等の依頼に基づいて実施した商品テスト結果をご紹介します。

 「乾電池式の農薬散布器で除草剤を散布したところ、乾電池から液漏れが生じ、腰のあたりに化学やけどを負った。液漏れが生じた原因を調べてほしい。」という依頼を受けました。

 当該品は、粒状の農薬や肥料をモーターの回転によって拡散させる背負い式の散布器でした。当該品の駆動には、単1形アルカリ乾電池が計8本(2組の電池ボックスに4本ずつ)使用され、背負った際に使用者の背中から腰にあたる位置に収納されていました。

 当該品を調査したところ、1組の電池ボックスに使用されていた4本の乾電池のうち、3本に液漏れが生じた痕跡が見られました。また、相談者は保管の際に各電池ボックスから1本ずつ抜いた状態で保管していたとのことでした。そこで、使用する乾電池のうち1本を逆に装填(そうてん)したことを想定したテストを行ったところ、当該品と同様に乾電池から液漏れが生じました。

 当該品に使用されていた乾電池は充電してはいけないものでした。このため、乾電池が1本逆装填されたことによって電圧のバランスが崩れ、他の3本の乾電池が強制的に充電される状態となり、乾電池の内圧が上昇し、液漏れに至ったものと考えられました。また、相談者は漏れ出たアルカリ性の液体が皮膚に触れたことで化学やけどを負ったものと考えられました。なお、当該品の電池ボックスは、乾電池を逆装填したときに通電を防止する構造にはなっていませんでした。

 依頼センターがテスト結果を事業者に説明したところ、相談者に治療費等が支払われたほか、今後はわかりやすい注意喚起表示及び乾電池を逆装填したときの通電を防止する対策を行うとのことでした。

 また、当該品に限らず、乾電池の方向を誤って装填すると、充電してはいけない乾電池が強制的に充電され、液漏れや破裂の原因となる場合があります。乾電池を使用する際には、方向を確認するとともに電池ボックスや動作に異常がないかも併せて確認しましょう。


本件連絡先 商品テスト部
電話 042-758-3165

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