折りたたみ自転車
受付番号:2023028
目的
自転車のフレームが走行中に破断して転倒し、けがをした。フレームが破断した原因を調べてほしい。
テスト結果の概要
苦情品の破損部である前フレームと前ヒンジの溶接部の破断面には、製造時に生じた多種の溶接欠陥等が複数見られ、新品時から溶接部の強度が著しく低い状態であったと推察された。この状態の苦情品を使用したことで、主に溶接ビード内部の溶接欠陥を起点とした疲労亀裂が発生・進展し、溶接部の強度がさらに低下して最終的に破断に至ったものと推測された。苦情品の溶接部と同じ構造を有した苦情同型品が入手できなかったため、苦情品の溶接部の問題点が、単品不良か、同じ製造時期のものに共通した不良(ロット不良)かは不明であった。