独立行政法人国民生活センター

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[2023年12月:公表]

折りたたみ自転車

受付番号:2023020


目的

折りたたみ自転車で走行中にフレームが破損し、あごにけがをした。フレームが破損した原因を調べてほしい。

テスト結果の概要

苦情品の破損部である後ヒンジと後フレームの溶接部の破断面を観察したところ、製造時に生じた多種の溶接欠陥等が複数見られ、新品時から溶接部の強度が著しく低い状態であったと推察された。この状態の苦情品を使用したことで、溶接ビード内部の溶接欠陥を起点とした疲労亀裂が発生・進展し、溶接部の強度がさらに低下して最終的に破断に至ったものと推測された。なお、苦情同型品においても、JIS D 9301:2019「一般用自転車」に定められた、「フレーム体のペダル力による疲労強度」を行ったところ、規定された負荷回数の半分程度の回数で苦情品と同じ溶接箇所が破損した。破断面には苦情品と同様の溶接欠陥が観察されており、当該商品のフレームの強度には問題があると考えられた。