歩行補助車

受付番号：2019165

目的

歩行補助車を使用していたところ、ハンドブレーキが折れ、転倒した。折れた原因を調べてほしい。

テスト結果の概要

苦情品は、駐車ブレーキが掛けられていない状態で使用中に、何らかの理由でハンドブレーキに下向きの力が繰り返し加えられたことによって、パイプが板状につぶし加工されている端部に徐々に亀裂が進行し、破断に至ったものと考えられた。苦情品のハンドブレーキは、駐車ブレーキを掛けていないときに下向きに押すとねじりの力が掛かる構造であったことに加え、パイプが板状につぶし加工されている境界部が応力集中しやすい形状であったことが破断の要因と考えられる。ただし、同じ形状の苦情同型品は入手できず、強度を調べることができなかった。なお、入手した苦情同型品はハンドブレーキのつぶし加工の境界部が異なった形状であり、応力が集中しにくいと考えられた。