独立行政法人国民生活センター

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[2018年12月:公表]

自動車

受付番号:30092


目的

13年使用した自動車が、走行中エンジンルームから発煙し、その後出火した。出火した原因を調べてほしい。

テスト結果の概要

苦情品は、使用過程でエンジンオイルがひどく劣化した期間があり、エンジン内部にスラッジが堆積(たいせき)し、エンジンオイルの経路にはがれ落ちたスラッジが詰まるなどした結果、オイル流量が不足して3番シリンダーのコンロッドの端部が高温になり焼き付いたため、クランクシャフトの回転に追従できなくなったピストンとコンロッドが破壊してエンジン内部で暴れたことにより、クランクケースを突き破って穴を開け、この穴から飛散したエンジンオイルが高温状態の排気管に付着して発煙・発火したと考えられた。ただし、依頼者からの聞き取り情報どおりにオイル交換が半年または5,000km走行ごとに行われていたのであれば、エンジンの内部にスラッジが堆積することはないと考えられ、苦情品においてスラッジが堆積していた理由は不明であった。