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[2022年9月21日:更新]
[2021年11月4日:公表]

新型コロナウイルス感染症の検査キットでのトラブル−事前に注意事項をよく確認し、目的に合わせ、適切に利用しましょう−

*詳細な内容につきましては、本ページの最後にある「報告書本文[PDF形式]」をご覧ください。

 新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止に関連して、体調が気になる場合や旅行・イベント前に自身の状態について確認したい場合などに、新型コロナウイルスへの感染についてチェックできる検査キットに高い関心が寄せられていますが、全国の消費生活センター等には、新型コロナウイルス感染症の検査キットに関する相談が寄せられています。

 そこで、消費者トラブルの未然防止を図るため、相談事例等を紹介するとともに、消費者に向けたアドバイスをまとめました。


相談事例

【事例1】
PCR検査キットを購入したが、陽性か陰性ではなく、リスクの高低しかわからない
【事例2】
市販の抗原検査キットを使って検査したら陰性だったが、実際は陽性だった
【事例3】
抗体検査のための血液を自分で採取するものとは思わず、うまく採取できなかった
【事例4】
コンビニで購入したPCR検査キットの検体を送ることができない
【事例5】
サークル部員の検査キットを購入し検査したが、結果が返ってこない部員がいる
【事例6】
インターネットで抗原検査キットを注文したが商品は届かず、連絡もとれない

新型コロナウイルス感染症に関する検査について

※本記載は2021年11月4日時点の情報に基づいています。

 新型コロナウイルス感染症を診断するための検査には、PCR検査、抗原検査(定性・定量)等があり、これらの検査キットのうち、消費者が入手できる、国の承認を受けているものは、「体外診断用医薬品」として販売されている一部の抗原検査キットのみです。

 なお、「体外診断用医薬品」の抗原検査キットは、セルフチェック用として使用するもので、その結果であっても診断にはなりません。診断には医療機関への受診が必要です。

 また、抗体検査は、過去に新型コロナウイルス感染症にかかったことがあるかを調べるものであるため、検査を受ける時点で感染しているかを調べる目的に使うことはできません。

抗原検査とPCR検査の違い

抗原検査(定性)

調べるもの
ウイルスを特徴づけるたんぱく質(抗原)
精度
検出には一定以上のウイルス量が必要
検査実施場所
検体採取場所で実施
判定時間
約5〜30分

抗原検査(定量)

調べるもの
ウイルスを特徴づけるたんぱく質(抗原)
精度
抗原検査(定性)より少ない量のウイルスを検出できる
検査実施場所
検査機器等を要する
判定時間
約30〜40分

PCR検査

調べるもの
ウイルスを特徴づける遺伝子配列
精度
抗原検査(定性)より少ない量のウイルスを検出できる
検査実施場所
検査機器等を要する
判定時間
数時間

消費者へのアドバイス

  • 検査キットの結果だけでは新型コロナウイルスに感染しているか判断はできません
  • 利用前には、「検査で確認できること」や「検体のとり方・送り方」を確認しましょう
  • 悪質なインターネット通販サイトで取引をしないために、事業者の情報を確認しましょう
  • トラブルが生じた場合や不安に思った場合には、最寄りの消費生活センター等へ相談しましょう
*消費者ホットライン「188(いやや!)」番
最寄りの市町村や都道府県の消費生活センター等をご案内する全国共通の3桁の電話番号です。

啓発資料

参考

消費者庁・厚生労働省

画像:消費者庁・厚生労働省発行の注意喚起ポスター


本件連絡先 相談情報部・商品テスト部
ご相談は、お住まいの自治体の消費生活センター等にお問い合わせください。

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