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[2022年2月4日:公表]

鍵開けで高額請求された!

質問

 自宅の鍵を紛失したことに気づき、インターネット検索で「○千円〜」と表示する事業者に連絡した。自宅に来た作業員から「特殊な鍵だから」と7万円以上の料金を請求された。支払わなければならないか。

回答

 請求額に納得できない場合は、後日納得した金額で支払う意思があることを示しつつ、その場での支払いはきっぱり断りましょう。支払ってしまった後でも、広告等の表示額と実際の請求額が大きく異なる場合などは、クーリング・オフできる可能性があります。

解説

 作業当日に高額請求された場合は、納得できる金額で支払う意思を示しつつ、その場では支払わないときっぱり断りましょう。もし支払いを断った後の事業者の態度に身の危険を感じることがあれば、警察に連絡するのも一法です。

 なお、料金を支払ってしまった後でも、以下のような場合は、特定商取引法の訪問販売によるクーリング・オフ等が適用できる可能性があります。

  • 見積もりのために呼んだ事業者とその場で契約した
  • 広告等の表示額と実際の請求額が大きく異なる

 事業者とトラブルになった場合は受け取った書面や契約の経緯等を整理して、最寄りの消費生活センター等にご相談ください。

*消費者ホットライン:「188(いやや!)」番

広告の料金表示に注意しましょう

 不具合の発生原因や修理のために必要な作業は一様ではなく、現場の状況次第では必ずしもインターネット上の広告に記載された料金で依頼できるとは限りません。「○○円〜」などの金額表示はうのみにしないようにしましょう。

トラブルが起きる前に準備・確認できること

  • 家族で合鍵の保管方法を共有する
  • 持っている鍵の種類、メーカー、製品番号等を確認し、鍵メーカーの修理代行店に修理が必要になった場合の対応等を問い合わせておく
  • 賃貸住宅の場合は大家や管理会社に、鍵の故障・紛失時にどのような対応をしているか確認する
  • 事業者に作業を依頼する場合は、出張料やキャンセル料がいつから、いくらかかるのか確認する

作業に来てもらったとき気を付けること

 修理等に関する専門的な技術や知識がない消費者が、突然提案された作業の料金、内容の妥当性を判断することは難しいので、無理にその場で判断しようとせず、当初想定していた料金とかけ離れた作業を提案されるなど、少しでも不安を感じたときは作業を断るようにしましょう。

参考