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[2017年12月1日:公表]

光コラボレーションって何ですか?(その1)仕組みについて

質問

 「すぐ手続きをすれば、光回線料金が今よりお安くなります」と、大手電話会社の代理店を名乗る電話がかかってきました。これは「光コラボ」というものだと説明を受けましたが、どのようなサービスなのでしょうか?

回答

 光コラボレーション(光コラボ)とは、2015年2月に東日本電信電話株式会社と西日本電信電話株式会社(以下、「NTT東西」)が光回線の卸売を開始したことを受けて始まった、光回線を販売するための新しい仕組みのことです。正式名称を「光コラボレーションモデル」といいます。光コラボレーションモデルで提供されるサービスの特徴は、NTT東西とは別の事業者が、NTT東西から卸売を受けた光回線を自社の光回線として販売し、各社独自のサービスもセットで提供することです。

解説

 光コラボレーション(光コラボ)とは、2015年2月に東日本電信電話株式会社と西日本電信電話株式会社(以下、「NTT東西」)が光回線の卸売を開始したことを受けて始まった、光回線を販売するための新しい仕組みのことです。正式名称を「光コラボレーションモデル」といいます。光コラボレーションモデルで提供されるサービスの特徴は、NTT東西とは別の事業者が、NTT東西から卸売を受けた光回線を自社の光回線として販売し、各社独自のサービスもセットで提供することです。

光コラボレーションモデルとは

 光コラボレーションモデルが始まる前は、NTT東西の光回線を利用する場合、消費者はNTT東西と直接光回線契約をした上で、他の事業者とインターネット接続サービス(プロバイダー)などを、別に契約していました。ところが、2015年2月にNTT東西が、光回線サービスの卸売を開始したことにともない「光コラボレーションモデル」と呼ばれる新たな仕組みが始まりました。この仕組みで提供されるサービスの特徴は、NTT東西から光回線の卸売提供を受けた業者(以下、「光コラボレーション事業者」)が光回線と、インターネット接続をはじめとする各社独自の多種多様なオプションサービスをまとめて消費者に提供することです。

 また一般には、上記の仕組みで販売される、光回線等の商品や契約そのもののことを「光コラボレーション」や「光コラボ」などと呼ぶ場合があります。

既存の光回線契約は自動解約となります

 NTT東西と光回線の契約をしている消費者が光コラボレーション事業者の光回線に乗り換えることを「転用」と呼びます。光コラボレーションモデルでは、光回線そのものはNTT東西の設備を利用しますが、消費者の契約相手はNTT東西ではなく、光コラボレーション事業者となります。光回線の転用をするとNTT東西との光回線の契約は自動的に解約となるため注意が必要です。

 また、NTT東西の光回線の解約料はかかりませんが、元々のプロバイダー事業者を別のコラボへ乗り換える場合は、プロバイダーの解約が必要で、違約金が発生することもあります。

図1 NTT東西との契約の場合(例)
NTT東西と消費者との契約関係のイメージ。図1に続いてテキストによる詳細。

 消費者はNTT東西以外の事業者と、さらに別の契約をして、プロバイダー等のサービスの提供を受けます。

図2 光コラボレーション事業者との契約の場合(例)
光コラボレーション事業者と消費者との契約関係のイメージ。図2に続いてテキストによる詳細。

NTT東西は光コラボレーション事業者に光回線を卸売提供します。

消費者は、NTT東西とは直接契約せず、光コラボレーション事業者と契約します。

光コラボレーション事業者は、光回線、光電話等オプションサービス、プロバイダーなどの独自サービスを消費者にまとめて提供します。

契約先事業者や料金なども確認しましょう

 光コラボレーションモデルに多くの事業者が参入し、契約先の選択肢が広がった反面、セットで提供されるサービスの内容が複雑で消費者の選択が難しい側面もあります。

 「今までよりも料金が安くなる。」などと事業者から勧誘されることがありますが、オプションサービスの選択次第では逆に料金が高くなる場合があります。少しでも分からない点があったら、すぐに契約することは避けましょう。

 お困りの際にはお近くの消費生活センター等(消費者ホットライン188)にご相談ください。

参考