住宅用塩素系洗浄剤の使い方−まぜるな危険!浴室などで事故が発生しています−
*詳細な内容につきましては、本ページの最後にある「報告書本文[PDF形式]」をご覧ください。
次亜塩素酸塩等を主成分とする住宅用塩素系洗浄剤(以下、「塩素系洗浄剤」とします)を酸性洗浄剤などと一緒に使用すると、有害な塩素ガスが発生することが知られています。
厚生労働省の「家庭用品に係る健康被害の年次とりまとめ報告」によると、2021〜2024年度の家庭用品に係る吸入事故等の原因は洗浄剤(住宅用・家具用)が最も多く、中でも浴室で使用されることの多い、次亜塩素酸塩類含有のカビ取り用洗浄剤によるものが多くの割合を占めています。
また、PIO-NETや医療機関ネットワークには、塩素系洗浄剤に由来する塩素ガスにより体調不良となったと考えられる情報が寄せられており、救急搬送された事例もみられます。
そこで、市販されている塩素系洗浄剤のうち、浴室のカビ取り等をうたう商品を他剤と一緒に使用したときの空間中の塩素ガス濃度について調査し、消費者に注意喚起することとしました。
動画【YouTube】
PIO-NETに寄せられた相談
- キッチンの排水口に塩素系の洗剤を流したところ、酸性の食器洗い機の洗剤と混ざって刺激臭のあるガスが発生し、目が痛くなった。
- 風呂掃除中に塩素系洗浄剤とクエン酸を含む製品を同時に使ってしまった。有毒ガスが発生したようで、強烈に喉がイガイガして、頭も痛い。
- クローゼット内のカビを取るため、アルコールを染みこませたウエットティッシュで拭いたが、きれいにならなかったので、塩素系のカビ除去剤で拭いたところ異臭がした。
医療機関ネットワークに寄せられた事故情報
- 浴室内で住宅用塩素系洗浄剤とクエン酸を同時に使用したところ、1時間後におう吐の症状が出たため、救急要請した。
- 自宅の浴室で排水口の掃除をしていた。水酸化ナトリウム系のジェル状パイプ洗浄剤を使用し、いったん水で流した後に、塩素系の発泡する洗浄剤を使用したところ、気分不良、喉頭違和感、四肢のしびれが出現したため、換気を行い救急要請した。
テスト結果
- 次亜塩素酸塩を含む塩素系洗浄剤では、酸、エタノールなどと混ぜることで塩素ガスが発生しました。
- 塩素化イソシアヌル酸塩を含む塩素系洗浄剤では、酸、エタノールのほかに次亜塩素酸塩と混合した場合にも塩素ガスが発生しました。
- スプレータイプの塩素系洗浄剤と酸性洗浄剤を浴室内で一緒に使用したところ、数分後には浴室内の塩素ガス濃度は16ppmを超えました。
- 塩素系洗浄剤を使用した後に流す水の量が十分でない場合、塩素系洗浄剤は排水トラップに残留しました。
消費者へのアドバイス
- 塩素系洗浄剤は、必ず単独で使用しましょう。
- 塩素系洗浄剤を使用する際には、換気を十分に行い、保護具を着用しましょう。
- 排水トラップ内には、以前に使用した洗浄剤が残留している場合があります。使用後は十分に水を流し、他の洗浄剤等を続けて使用することは避けましょう。
- 塩素ガスが発生したら、その場を離れましょう。塩素ガスを吸い込んでしまったら、医師に相談しましょう。
啓発資料
業界への要望
- 塩素系洗浄剤の正しい使用方法について、消費者への周知・啓発を行うことを要望します。
行政への要望
- 塩素系洗浄剤の正しい使用方法について、消費者への周知・啓発を行うことを要望します。
要望先
- 消費者庁(法人番号5000012010024)
- 洗浄剤・漂白剤等安全対策協議会(法人番号なし)
- 日本家庭用洗浄剤工業会(法人番号なし)
情報提供先
- 内閣府 消費者委員会(法人番号2000012010019)
- 厚生労働省(法人番号6000012070001)
- 経済産業省(法人番号4000012090001)
- 公益財団法人日本中毒情報センター(法人番号6050005010703)
- 公益社団法人日本通信販売協会(法人番号9010005018680)
- 一般社団法人日本チェーンドラッグストア協会(法人番号1010405018940)
- 一般社団法人日本DIY・ホームセンター協会(法人番号8010005004343)
- オンラインマーケットプレイス協議会(法人番号なし)
本件連絡先 商品テスト部
電話 042-758-3165
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