空調能力のない“エアコン”に注意!
*詳細な内容につきましては、本ページの最後にある「報告書本文[PDF形式]」をご覧ください。
家庭で使用されるルームエアコンやポータブルエアコン、いわゆるエアコンは、室内の温度や湿度を調整する空調機器で、主に冷房・暖房・除湿機能を備えています。その種類には壁掛け型、天井埋込型、窓用、床置き型などがあり、設置場所や用途に応じて選ばれます。近年では、快適性と省エネ化などの環境配慮の両立が進んでおり、住環境において、なくてはならない存在となっています。
PIO-NETには、インターネットショッピングで購入した、置くだけで空間の温度を上げたり下げたりする“エアコン”のような効果をうたう商品が広告のように冷えないといった冷房機能や、「〇〇秒で△△℃上昇させる」や「○秒即暖」といった広告があるにも関わらず温風が出ないといった暖房機能に関する相談が継続的に寄せられています。
そこで、これらの空間の温度を上げ下げする、“エアコン”のような性能をうたう10銘柄について、広告の内容に対する機能や性能を調査し、消費者に注意喚起することとしました。
動画【YouTube】
PIO-NETに寄せられた相談事例
- 動画共有SNSの広告を見て、卓上ヒーターを購入した。「外は冬でも部屋の中は半袖」と書いてあるが、顔を近づけないと暖かさを感じない。温風が炎になって吹き出している広告に騙された。
- SNS閲覧中に室外機のいらない簡易エアコンの広告を見た。広告には日本の大手電機メーカーと共同開発のようなことが表示されていた。かなりの風量があり、3分で部屋中冷たくなるように見えた。商品が届き開封すると、広告とは違って弱い風がどうにか出る程度だった。
テスト結果
- 冷房機能を有することをうたう6銘柄すべてが、冷房機能を有していませんでした。
- 規定の時間で部屋を暖めることをうたう5銘柄すべてが、時間内に温度を上げることはできませんでした。
- 交流電源を使用する5銘柄すべてで、動作中の消費電力が表示消費電力を下回りました。
表示の調査
- 取扱説明書の記載内容を確認したところ、10銘柄中7銘柄が英語または簡体中国語で記載されており、日本語での記載はありませんでした。
- 販売サイト上の広告で冷房機能があることをうたうすべての銘柄で、取扱説明書に冷房機能に関する記載がありませんでした。
消費者へのアドバイス
- USB電源や容量の小さいバッテリー等の少ない電力でエアコンのように部屋や空間の温度を上げたり下げたりすることはできません。
- 「数秒で室温が変化する」「エアコン並み」等、冷暖房機能の性能を誇張する広告のある商品は、購入前に記載内容を十分に確認しましょう。
- 消費電力や電圧の表示(数値)を確認しましょう。
- 「どこから」「何を」を買おうとしているのか、購入する前に「特定商取引法に基づく表記」のページをよく確認したり、インターネット検索で調べたりするなどして確認しましょう。
啓発資料
事業者への要望
- 消費者が商品を選択する際に機能や性能を誤認することのない明確な広告表示をするよう要望します。
行政への要望
- 冷暖房に関し、実際の内容よりも著しく優良であると消費者を誤認させる表示をしている場合には、事業者に対し、広告表示の改善について指導することを要望します。
要望先
- 消費者庁(法人番号5000012010024)
情報提供先
- 内閣府 消費者委員会(法人番号2000012010019)
- 経済産業省(法人番号4000012090001)
- 公正取引委員会(法人番号8000012010021)
- 公益社団法人日本広告審査機構(法人番号3010005016566)
- 公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会(法人番号4010405010705)
- 公益社団法人日本通信販売協会(法人番号9010005018680)
- 一般財団法人家電製品協会(法人番号5010005018544)
- 一般社団法人日本電機工業会(法人番号8010005016727)
- 一般社団法人日本冷凍空調工業会(法人番号9010405010551)
- オンラインマーケットプレイス協議会(法人番号なし)
本件連絡先 商品テスト部
電話 042-758-3165
[報告書本文] 空調能力のない“エアコン”に注意
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