コンタクトレンズによる目のトラブルにご注意ください−「医師からの事故情報受付窓口」から−
*詳細な内容につきましては、本ページの最後にある「報告書本文[PDF形式]」をご覧ください。
消費者が商品・役務の利用等により事故に遭い医療機関を受診した情報を直接医師から得ることで、事故情報を早期に把握し、再発・拡大防止に役立てるため、2014年8月より「医師からの事故情報受付窓口」(愛称:「ドクターメール箱」。)(注1)を開設しています。
ドクターメール箱には、2017年7月20日までに179件の情報が寄せられており、そのうち50件はコンタクトレンズの装用による眼障害と診断された情報でした。(注2)
コンタクトレンズ装用による眼障害は、場合によっては重症化のおそれがあるため、ドクターメール箱に寄せられた情報を取りまとめ、消費者に注意喚起することとしました。
- (注1)「医師からの事故情報受付窓口」
- (注2)件数は本件のために特別に事例を精査したもの。
主な危害事例
- 【情報】
- 朝から右眼がかすみ、ぼやけると訴えて受診。重症の角膜びらん(治療期間2週間)。ソフトコンタクトレンズの不適切な装用やレンズケアが原因と考えられる。2年以上、眼科では検査を受けずにメガネ店でソフトコンタクトレンズを繰り返し購入していた。
- 【情報】
- 前日からの右眼充血を訴えて来院。両目に角膜浸潤(しんじゅん)、結膜びらんを認めた。2年前に検査を受けて以降は、全く検査を受けずにネット購入を繰り返していたとのこと。こすり洗いも行っていないに等しい状態で、2週間交換タイプのソフトコンタクトレンズを1カ月交換と勘違いしたままであった。
消費者へのアドバイス
- コンタクトレンズを購入する際は、必ず眼科を受診し、眼科医の処方に従ったレンズを選択しましょう。
- コンタクトレンズは使用期限を守って使いましょう。また、繰り返し使用ができるレンズは、レンズケアを毎回正しく行うようにしましょう。
- コンタクトレンズを使用していて目に異常を感じた場合には、直ちに使用をやめ、眼科を受診しましょう。また、目に異常を感じていなくても、必ず定期検査を受けましょう。
情報提供先
- 消費者庁 消費者安全課(法人番号5000012010024)
- 内閣府 消費者委員会事務局(法人番号2000012010019)
- 厚生労働省 医薬・生活衛生局 医療機器審査管理課(法人番号6000012070001)
- 厚生労働省 医薬・生活衛生局 医薬安全対策課(法人番号6000012070001)
- 日本コンタクトレンズ学会(法人番号なし)
- 公益社団法人日本眼科医会(法人番号4010405010572)
- 公益財団法人日本眼科学会(法人番号3010005003589)
- 一般社団法人日本コンタクトレンズ協会(法人番号9010005013814)
- 公益社団法人日本通信販売協会(法人番号9010005018680)
- 日本チェーンドラッグストア協会(法人番号なし)
- 日本眼鏡関連団体協議会(法人番号なし)
本件連絡先 商品テスト部
電話 042-758-3165
※[PDF形式]で作成した文書を開くにはAdobe Readerが必要となります。PDF形式の閲覧方法について