健康食品の摂取により薬物性肝障害を発症することがあります−「医師からの事故情報受付窓口」から−
*詳細な内容につきましては、本ページの最後にある「報告書本文[PDF形式]」をご覧ください。
消費者が商品・役務の利用等により事故に遭い医療機関を受診した情報を直接医師から得ることで、事故情報を早期に把握し、再発・拡大防止に役立てるため、2014年8月より「医師からの事故情報受付窓口」(愛称:「ドクターメール箱」。)(注1)を開設しています。
ドクターメール箱には、2017年7月20日までに179件の情報が寄せられており、そのうち9件は健康食品(注2)の摂取による「薬物性肝障害」と診断された情報でした。(注3)
薬の副作用の一つに、薬の服用により肝臓の機能が障害される薬物性肝障害があり、健康食品等でも発症することがあります。発症頻度はまれですが、重症化する場合もあります。
そこで、ドクターメール箱に寄せられた健康食品による薬物性肝障害の情報を取りまとめ、消費者に注意喚起することとしました。
- (注1)「医師からの事故情報受付窓口」
- (注2)本報告書において、健康食品は、いわゆる健康食品の他、保健機能食品も含みます。
- (注3)件数は本件のために特別に事例を精査したもの。
主な情報
- 【情報】
- 通販で購入した特定保健用食品の粉末青汁を1回飲用し、薬物性肝障害の重症。34日間入院。
- 【情報】
- 知人に勧められた3種のサプリメントの摂取を続けたところ、薬物性肝障害の重症。1カ月強の入院。
消費者へのアドバイス
健康食品の摂取により、まれに薬物性肝障害を発症することがあります。「倦怠感(けんたいかん)」「食欲不振」「発熱」「黄疸(おうだん)」「発疹」「吐き気・おう吐」「かゆみ」などの症状がみられ、症状が持続する場合は、摂取をやめてすみやかに医療機関を受診しましょう。
情報提供先
- 消費者庁 消費者安全課 (法人番号5000012010024)
- 消費者庁 食品表示企画課(法人番号5000012010024)
- 内閣府 消費者委員会事務局(法人番号2000012010019)
- 内閣府 食品安全委員会事務局(法人番号2000012010019)
- 厚生労働省 医薬・生活衛生局 医薬安全対策課(法人番号6000012070001)
- 厚生労働省 医薬・生活衛生局 生活衛生・食品安全企画課(法人番号6000012070001)
- 厚生労働省 医薬・生活衛生局 食品基準審査課 新開発食品保健対策室(法人番号6000012070001)
- 公益社団法人日本医師会(法人番号5010005004635)
- 公益社団法人日本薬剤師会(法人番号3011105005376)
- 一般社団法人日本肝臓学会(法人番号7010005003692)
- 公益社団法人日本通信販売協会(法人番号9010005018680)
- 日本チェーンドラッグストア協会(法人番号なし)
- 公益財団法人日本健康・栄養食品協会(法人番号6011105004953)
本件連絡先 商品テスト部
電話 042-758-3165
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