つけ爪用接着剤によるやけどに注意
2024年12月19日、メールマガジンに掲載された情報です。
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内容
事例1
つけ爪用接着剤をデニム、机、じゅうたんにこぼした。熱いので驚いて見ると白煙が出てデニムが溶けており、太ももにやけどをしていた。また、机にこぼした接着剤をティッシュペーパーで拭き取ったところ白煙が出て指が熱くなった。じゅうたんは焼けた。太ももに水ぶくれができ、4回通院した。英語表示ばかりで使い方や注意事項がわからない。
(当事者:10歳代)
事例2
つけ爪用接着剤を親指の爪につけた際、手のひら側に垂れ、ティッシュペーパーで拭き取ったところやけどをした。皮ふ科を受診したらⅡ度の熱傷で1カ月以上の通院が必要と診断された。商品の使用方法を熟読したが、使い方によってはやけどを起こすなどの注意表示はなかった。
(当事者:10歳代)
ひとことアドバイス
- シアノアクリレート系の物質が含まれる瞬間接着剤は、ティッシュペーパーや衣類など染み込みやすい繊維質のものに染み込んで表面積が拡大すると、急激な化学反応により発熱し、やけどをする場合があります。
- つけ爪用の接着剤にも同様の成分が使われているため、使用する際には、繊維質のものに染みこませないよう注意しましょう。
- 誤って衣類に付着させた場合は、発熱しないよう大量の水をかけましょう。手指など皮ふについた場合は、ティッシュペーパーなどで拭き取らず、40℃程度の湯の中でもむようにはがしましょう。家具等にこぼした場合は、ポリエチレン手袋をしたうえで布などで手早く拭き取りましょう。拭き取った布なども発熱のおそれがあるため取り扱いに注意しましょう。
- 使用前には商品の表示や取扱説明書を読み、ポリエチレン手袋を装着して扱いましょう。
参考
本情報は、国民生活センターが公表している情報をもとに編集・発行しています。
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