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[2024年1月24日:公表]

ダイナモ式前照灯を巻き込む自転車の前輪ロックに注意(相談解決のためのテストからNo.183)

*詳細な内容につきましては、本ページの最後にある「報告書本文[PDF形式]」をご覧ください。

消費生活センター等の依頼に基づいて実施した商品テスト結果をご紹介します。


依頼内容

 「自転車で坂を下りている時、前車輪がロックしたため転倒した。商品に問題がないか調べてほしい。」という依頼を受けました。

調査

 相談者が使用していた自転車は、前車輪付近にある起倒レバーを操作してオン/オフを切り替える構造のダイナモ式前照灯付きのものでした。オンにするとダイナモ式前照灯が傾いてローラが前車輪に押し付けられ、前車輪の回転に合わせてローラが回転して発電しランプが点灯します。

 相談者は事故の前日くらいから前車輪周辺の異音に気付いていましたが、点検はせず、事故当日に緩やかな坂を下っていたところ、突然車輪がロックして転倒したとのことでした。

 当該品を調査した結果、前車輪のスポーク複数本と前ホーク、ダイナモ式前照灯が変形するなど破損していました。スポークの破損位置とダイナモ式前照灯の位置が一致していたことから、事故原因は、走行中にダイナモ式前照灯が前車輪のスポークに巻き込まれたことによるものと考えられました。

 なお、ダイナモ式前照灯が前車輪のスポークに巻き込まれた原因として、駐輪中に何かに接触してダイナモ式前照灯に過大な外力が加わり、スポークに近づくように変形していたか、起倒レバーを足先で操作したことなどによりダイナモ式前照灯がスポークに近づいた可能性が考えられました。

消費者へのアドバイス

 走行中にダイナモ式前照灯が前車輪に巻き込まれるとロックするおそれがあり大変危険です。乗車前には異常がないか点検するよう心がけ、異音などに気付いた場合は乗車せずに、その異音の発生源を調べたり、自転車取扱店などで点検を受けるようにしてください。また、ダイナモ式前照灯の起倒レバーを足先で操作すると、過大な力が加わってダイナモ式前照灯の取付け位置が変わって前車輪に巻き込まれたり、靴が巻き込まれるおそれもあります。起倒レバーは必ず手で操作しましょう。


本件連絡先 商品テスト部
電話 042-758-3165

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