検挙された事業者が販売した「電動アシスト自転車」のさらに1銘柄が道路交通法の基準に適合しないことが判明−該当の銘柄での道路の通行はやめましょう!−
*詳細な内容につきましては、本ページの最後にある「報告書本文[PDF形式]」をご覧ください。
「使用している電動アシスト自転車が公道を走れるものなのか不安を感じる。アシスト比率に問題がないか調べてほしい。」というテスト依頼を2023年6月に受け付けました。当該品は、京都府警察本部等が不正競争防止法違反の被疑者として検挙した事業者が「電動アシスト自転車」として販売していた車両(注1)の1銘柄で、アシスト比率を調べた結果、道路交通法の定める基準の上限を大きく超えていました。
この事業者が販売していた10銘柄のうち、これまでの京都府警察本部等における捜査の過程で2銘柄が道路交通法の基準に適合しておらず、残りの8銘柄もそのおそれがあると警察庁が公表しました。その後、国民生活センターの商品テストで他の2銘柄が道路交通法の基準に適合していないことが判明し(注2)、今回の商品テストで5銘柄目の不適合が判明したことになります。
道路交通法上の基準に適合していない「電動アシスト自転車」で道路を通行すると法令違反ともなり、法令違反となった場合、運転者が罰則の対象となります。また、アシスト比が過大なものではアシスト力が不意に加わってバランスを崩したり、スピードが出過ぎるなど、事故につながるおそれもあります(注3)。ご自身が使用しないばかりではなく、他者も当該電動アシスト自転車で道路を通行しないよう管理し、不要となった場合は適切に廃棄するようにしてください。
- (注1)道路交通法の基準に適合しない「電動アシスト自転車」と称する製品について[PDF形式](警察庁)
- (注2)「電動アシスト自転車」と称し販売された製品でも、道路交通法の基準に適合しない場合は道路の通行をやめましょう!−まずは、お持ちの銘柄を確認しましょう!−(2023年4月19日公表)
- (注3)「道路交通法の基準を超えた電動アシスト自転車に注意!!」ブランド名:京の洛スク(京都府警察本部)
当該品の概要
当該品は、株式会社THE NeO(ブランド名:京の洛スク)が販売していた「Passe-L(パッセL)」でした。外観を写真、主な仕様を表に示します。
写真.当該品の外観
表.当該品の主な仕様(取扱説明書及び車両の表示により確認)
- タイヤサイズ
- 外径26inch×幅1.75inch
- 変速
- 外装7段
- 型式認定の
TSマーク - なし
調査
道路交通法の定める基準に適合しているかを調べるため、JIS D 9115:2018に準じてアシスト比率の測定を行いました。
測定の結果、道路交通法の定める基準の上限を大きく超えており、事故につながるおそれがあり危険であると考えられました。
消費者へのアドバイス
当該品をお持ちの方は、当該品での道路の通行をやめましょう。道路交通法上の基準に適合しない「電動アシスト自転車」で道路を通行すると、乗車している人が法令違反に問われ、アシスト比が過大なものでは事故につながるおそれもあります。自身が使用しないばかりではなく、他者が当該品を電動アシスト自転車と誤認等して道路を通行しないよう管理し、不要となった場合は適切に廃棄するようにしてください。
なお、当該事業者の販売サイトはサービスを終了しています。購入先等に相談しましょう。
情報提供先
- 消費者庁(法人番号5000012010024)
- 内閣府 消費者委員会(法人番号2000012010019)
- 警察庁(法人番号8000012130001)
- 経済産業省(法人番号4000012090001)
- オンラインマーケットプレイス協議会(法人番号なし)
本件連絡先 商品テスト部
電話 042-758-3165
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