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[2022年11月16日:公表]

ペットボトル飲料の入った梱包箱の持ち方に注意(相談解決のためのテストからNo.169)

*詳細な内容につきましては、本ページの最後にある「報告書本文[PDF形式]」をご覧ください。

 消費生活センター等の依頼に基づいて実施した商品テスト結果をご紹介します。


依頼内容

 「ペットボトル飲料の入った梱包箱(ダンボール箱)を運ぼうとしたところ、箱が壊れたため転倒し、手首を骨折した。梱包材に問題がないか調べてほしい。」という依頼を受けました。

当該品の構造について

 当該品は、ペットボトル入りの飲料(525ml)が24本入った両側面に隙間のある構造のダンボール製の梱包箱で、両側面の上方には一部を開口させて、運ぶ際に手をかけるための手掛け穴があるものでした。

調査

 相談者によると、店舗で購入した当該品を自家用車のトランクへ運ぶ時に破損したとのことでした。当該品の片側の手掛け穴の一部は裂けており、反対側の側面では、上下左右の全ての合わせ面の接着部が剥がれ、中のペットボトル飲料が飛び出ていました。

 当該品の同型品を用いて運搬するテストを行ったところ、手掛け穴に手をかけた場合は問題なく運搬することができましたが、手掛け穴を開口させてから、直下の隙間に手をかけると、運搬中に手掛け穴付近が破損し、梱包箱を落下させてしまいました。

消費者へのアドバイス

 ペットボトル飲料の入った、両側面に隙間のある構造の梱包箱では、側面にある手掛け穴を開口させてからその直下の隙間に手をかけて運ぶと、今回の事例のように、梱包箱の側面が破損することがあります。手掛け穴を開口させた場合は、直下の隙間ではなく手掛け穴に手をかけて持ち運ぶようにしましょう。

 また、梱包箱を持ち上げる際には、梱包箱に重さに耐えられないような脆弱(ぜいじゃく)な部分や破損部分がないか、接着部が剥がれたり、剥がれそうな部分がないか、水濡れなどにより梱包材のダンボールが弱くなっている部分がないかなどをよく確認してから持ち運ぶようにしましょう。


本件連絡先 商品テスト部
電話 042-758-3165

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