独立行政法人国民生活センター

検索メニュー

×閉じる

現在の位置: トップページ > 注目情報 > 商品テスト > 注意喚起のためのテスト > 詰め物が表示と異なっていたこたつ布団(相談解決のためのテストから No.89)

ここから本文
[2015年7月16日:公表]

詰め物が表示と異なっていたこたつ布団(相談解決のためのテストから No.89)

*詳細な内容につきましては、本ページの最後にある「報告書本文[PDF形式]」をご覧ください。

消費生活センター等の依頼に基づいて実施した商品テスト結果をご紹介します。

 「こたつ布団の生地から動物の毛のようなものが飛び出してきた。詰め物に動物の毛の混入はないか、また組成表示が適正か調べてほしい。」という依頼を受けました。

 当該品は、正方形の茶色のこたつ布団で、表生地、充填(じゅうてん)物、裏生地の3層構造になっており、表生地及び裏生地には内部から飛び出してきたとみられる白色の繊維が付着していました。

 そこで、当該品の充填物及び表面に付着していた白色の繊維を電子顕微鏡で観察したところ、充填物には表面がうろこ状の羊毛の特徴を有する繊維と表面が滑らかな化学繊維(ポリエステル等)の特徴を有する繊維がありました。また表面に付着していた繊維にも表面がうろこ状の繊維と滑らかな繊維があり、充填物の繊維と形状が似ていました。

 当該品の充填物の混用率(製品に使用されている繊維ごとの、その製品全体に対する質量割合を百分率(%)で表したもの)を調べたところ、「ポリエステル89.3%、羊毛8.2%、ポリプロピレン2.5%」と、縫い付けラベルの「ポリエステル100%」表示とは異なっていました。

 このテスト結果を受けて、販売元である株式会社ニトリより相談者に商品代金が返金されました。また、本件に関して、同社より商品の交換・返金の社告が出されています。当該品をお持ちの方は、お問い合わせください。



本件連絡先 商品テスト部
電話 042-758-3165

※[PDF形式]で作成した文書を開くにはAdobe Readerが必要となります。PDF形式の閲覧方法について