電子レンジでさつまいもを加熱したら、庫内で発火した
質問
さつまいもを調理するため電子レンジで数分加熱したら、庫内で発火しました。使い方に問題があったのでしょうか。
回答
食品の加熱しすぎは発煙・発火の原因となります。さつまいもをはじめとする根菜類など、水分が少ない食品の場合は、思っているよりも短時間で加熱が進むことがあります。電子レンジを使用する際は、取扱説明書を読み、正しく使いましょう。電子レンジ内の汚れや、使用する容器も発火の原因となることがあります。
もし発煙・発火したときは、扉は開けずに電子レンジを停止させ電源プラグを抜き、煙や火が収まるのを待ちましょう。
解説
電子レンジは、一般家庭において日常的に使用されており、広く普及しています。便利な道具として定着しましたが、その使い方が原因と考えられるトラブルが全国の消費生活センター等に寄せられています。
- 電子レンジで冷凍のおにぎりを解凍しようとしたら、庫内上部から発火した
- 離乳食用に少ない量の食材を解凍しようとしたら、食材から発煙して焦げた
- 店舗で購入して持ち帰ったカレーを、プラスチック容器のままオート機能で温めたら容器の底が溶けた
発煙・発火を防ぐためのポイント
電子レンジによる発煙・発火のトラブルを防ぐために、以下の点に注意しましょう。
取扱説明書に従って加熱しすぎないように注意し、判断が難しい場合は加熱時間を短めに設定して様子を見ながら加熱しましょう
発煙・発火に注意が必要な食品の例
- 水分の少ない食品(さつまいも・じゃがいもなどの根菜類、干物など)
- 高温になりやすい食品(中華まんじゅうなど)
- 油脂の多い液体(バター、生クリームなど)
- コロモ等のついた食品(フライ、てんぷらなど)
また少量(特に100g未満)の食品を加熱する際にオート機能を使用すると、センサーが食品の温度を正確に検知できず加熱しすぎることがあります。
こまめに庫内や扉を手入れして、付着した食品カスや汚れを取り除きましょう
食品カスや汚れが加熱されることにより、その部分から火花が生じたり、発煙・発火の原因となります。
金属類など、電子レンジ不可の容器や包装を加熱しないようにしましょう
アルミ箔(レトルト食品や弁当のおかずカップなど)や金線のついた食器などは、加熱により、火花が発生したり発火することがあります。
庫内で発煙・発火したときは
扉を開けて庫内に空気が入ると、炎が大きくなることがあるため危険です。扉は開けずに電子レンジを停止させ電源プラグを抜き、煙や火が収まるのを待ちましょう。鎮火しない場合や、扉が開いてしまった場合は、水などで消火するようにしましょう。
また、普段から電子レンジの周囲には、燃えやすいものを置かないよう注意しましょう。
お困りの際にはお近くの消費生活センター等(消費者ホットライン188)にご相談ください。