独立行政法人国民生活センター

検索メニュー

×閉じる

現在の位置: トップページ > 相談事例 > 消費者トラブル解説集 > 予約した民泊が不衛生だった!

ここから本文
[2019年5月29日:公表]

予約した民泊が不衛生だった!

質問

 宿泊予約サイトに掲載されていた民泊を予約し、当日利用しようとしたところ、掃除がされておらず不衛生な状態でした。

 民泊のオーナーには、施設を衛生的に保つ義務はないのですか。

回答

 住宅宿泊事業法では、住宅宿泊事業者(民泊を営業する事業者)は民泊として使用する住宅を自治体に届け出ることとされており、届出住宅については定期的な清掃等をしなければならないと定められています。

解説

 民泊とは、戸建て住宅、共同住宅等の全部または一部を活用して宿泊サービスを提供することを指します。

 民泊サービスを行うには、事業者は、旅館業法上の許可、住宅宿泊事業法の届出、国家戦略特区法上の認定のいずれかの手続きをとらなければなりません。

 これらの法律には、衛生措置として、換気、除湿や防湿、清潔等の措置等が定められています。

 宿泊予約サイトを通して予約した民泊に問題がある場合の対応について、サイトの運営事業者が利用規約でルールを定めていることがあります。申し込む前に利用規約を読み、トラブルが起こった場合の対応について確認しておきましょう。

違法民泊について

 上記の手続きを取らずに民泊サービスを行っているものは、違法民泊です。

 違法民泊の場合、法律で定められた衛生措置が講じられていない可能性があり、火災警報が鳴らない、消火器がない、鍵が適切に管理されていない等、設備に関するトラブルが生じることも考えられます。

 違法民泊の可能性が疑われる住宅は絶対に利用しないようにしましょう。(注)

 民泊について不明な点があれば、民泊制度ポータルサイトや民泊制度コールセンターに確認・問い合わせをしましょう。

 お困りの際にはお近くの消費生活センター等(消費者ホットライン188)にご相談ください。

  • (注)住宅宿泊仲介業者(宿泊予約サイトの運営事業者)及び旅行業法上の登録を受けた旅行業者のサイトでは違法民泊を取り扱わないこととされています。

参考