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[2019年12月25日:更新]
[2018年1月29日:公表]

名前の登録ミスで、高くついた航空券

質問

 ヨーロッパへの旅行代金を少しでも安くしたかったので、旅行会社のサイトで格安航空券を申し込みました。予約は取れたものの、自分で記入した英字氏名のつづりが、パスポートと異なっていたと後日分かりました。

 旅行会社からは、航空券の再予約が必要と言われ、数万円の変更手数料を求められました。文字を変更するだけなのに、納得がいきません。

回答

 変更や訂正に制約のある航空券やツアーについては、氏名の訂正などができない場合や、変更手数料がかかる場合があります。記載・入力情報を十分確認してから予約しましょう。なお、国際線航空券は、パスポートと航空券の英字氏名が一致していなければならないので、注意しましょう。

 また、旅行会社で変更の対応が難しい場合には、航空会社に何らかの対応が可能か直接相談してみるのもひとつの方法です。

解説

 航空券は、券面に記載された本人のみが利用可能というルールになっています。また、国際航空券はパスポートと航空券の英字氏名が、一致していなければ搭乗することができません。姓名の順番や、つづりを間違えて入力したまま航空券を購入してしまうと、訂正や変更ができなかったり、高額な手数料を求められたりする場合があります。

 一口に航空券といっても、航空会社が取り扱うものから、旅行会社がツアーに組み込んで提供することを前提としたものまで、さまざまな種類や形態があります。

 購入する航空券によって、有効期限や変更・取り消し等に制約があり、搭乗便の変更を含め、登録した事項を変更する際に、手数料がかかる場合や、いったん払い戻した上での再購入が必要になることがあります。契約の内容によっては、取り消しの際に航空券代金全額分が違約金となり、払い戻しを受けられない場合もあります。氏名等の訂正といえども、同様に扱われるので、契約前に制約事項をよく理解して利用しましょう。

 また、このケースに限らず、海外旅行を申し込む際は、旅行者名とパスポートの記載情報が一致するように確認しましょう。旅行会社などの窓口で申し込む際でも、氏名等の記載を求められた場合には、必ず詳細を確認してください。なお、申込時に窓口に、パスポートを持参し、渡航国に応じた残存有効期間や登録すべき情報などの条件も併せて確認しておくと、より確実でしょう。

 お困りの際には、お近くの消費生活センター等(消費者ホットライン188)にご相談ください。

参考