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[2019年12月25日:公表]

ESTA、eTAなどの電子渡航認証の申請代行サイトで高額請求された!

質問

 アメリカに旅行するため、ESTA(エスタ)の申請手続きについてインターネット検索しました。一番上に表示されたサイトを政府の公式サイトだと思いESTAを申請し、料金をクレジットカード決済しました。後日、所定の費用の数倍の額が引き落とされ、申請代行会社のサイトだったとわかりました。申請はできていましたが、申請代行サイトとは知らずにお金を払ってしまったのでキャンセルできますか。

回答

 ESTAなどの電子渡航認証の申請代行サイトは、海外の事業者が運営している場合も多く、また、申請手続き後のキャンセルには応じない旨が利用規約に定められているケースでは、解約・返金の交渉は困難です。申請手続きを申し込む前に、アメリカ大使館のホームページ等で公式サイトのURLを確認しましょう。

解説

電子渡航認証(ESTA、eTAなど)とは

 日本人が渡航する際、渡航先によっては、電子渡航認証の申請が必要となります。電子渡航認証には、アメリカのESTA(エスタ)以外にも、カナダのeTA(イータ)、オーストラリアのETAS(イータス)などがあります。また、2021年からはETIAS(エティアス)(注)の導入が予定されているなど、電子渡航認証が必要な渡航先が増えてきています。

 それぞれの渡航先で必要な申請については、日本にある渡航先の大使館等で確認することができます。

  • (注)シェンゲン協定国であるヨーロッパの一部の国(ドイツ、イタリア、フランスなど26か国)が対象

申請代行サイトでの申込みをキャンセルしたい・返金してほしいときは

 申込み後のキャンセルをできないとの利用規約となっている申請代行サイトも多く見られます。このような場合、申込み後のキャンセルや返金に応じてもらうことは難しいでしょう。中には、電子渡航認証の申請の手続きが完了する前や申請が承認される前であればキャンセル可能としている申請代行サイトもありますが、キャンセルができる場合でもキャンセル料が発生することがあります。

利用するサイトをよく確認しましょう

 申請代行サイトは、検索結果画面の上部に表示されたり、公式サイトに似たデザインのものもあり、消費者が申請代行事業者のサイトと気付かないケースがみられます。

 申請代行サイトを通じて申請を行うと代行手数料が請求されるため公式サイトで申請した場合より費用が高くなる場合があります。公式サイトでの申請を希望する場合は、公式サイトか申請代行サイトか、確認したうえで利用しましょう。また、申請代行サイトを利用する場合は、事業者の所在地や連絡先、契約内容、料金を必ず確認しましょう。

 お困りの際にはお近くの消費生活センター等(消費者ホットライン188)にご相談ください。

参考