取っ手が焼損したフライパン(相談解決のためのテストからNo.199)
*詳細な内容につきましては、本ページの最後にある「報告書本文[PDF形式]」をご覧ください。
消費生活センター等の依頼に基づいて実施した商品テスト結果をご紹介します。
依頼内容
「フライパンを使用中に取っ手に火がつき焼損した。商品に問題がないか調べてほしい。」という依頼を受けました。
調査
当該品は、取っ手が取り外せるタイプのフライパンで、取っ手の取付部が本体の外側に設けられた商品でした。焼損したのは取っ手先端のゴム部分とのことでしたが、取っ手は事業者によって交換対応されたため、確認することができませんでした。調査には焼損したものと同型のものを当該品として使用したほか、同じく取っ手の取付部が本体の外側に設けられた構造の商品を参考品として使用しました。なお、当該品及び参考品は、取っ手先端のゴム部分でフライパンの取付部を挟み込んで固定する構造でした。
当該品及び参考品を用いて、実使用において炎が接する可能性を調査したところ、コンロ中央にフライパンを置いた場合では、どちらも強火であっても異常はみられませんでした。しかし、コンロ中央に取っ手の取付部を近づけるように約5cmずらした場合では、どちらも中火及び強火の際に炎がフライパンの底面からはみ出し、取っ手先端のゴム部分に接近する様子がみられ、ゴム部分が焼損しました。
以上のことから、当該品はコンロに対してフライパンの位置がずれたり、火力が強い場合など、フライパンの底面からはみ出した炎によって、取っ手先端のゴム部分が焼損した可能性が考えられました。
消費者へのアドバイス
取っ手の取付部が本体の外側に設けられた商品では、コンロに対してフライパンの位置がずれたり、火力が強い場合など、フライパンの底面からはみ出した炎によって、取っ手先端のゴム部分が焼損する可能性があります。このような構造の商品を使用する際は、炎が取っ手の取付部側にはみ出さないよう注意して使用しましょう。
本件連絡先 商品テスト部
電話 042-758-3165
※[PDF形式]で作成した文書を開くにはAdobe Readerが必要となります。PDF形式の閲覧方法について


