エンジンが故障した刈払機(相談解決のためのテストからNo.187)
*詳細な内容につきましては、本ページの最後にある「報告書本文[PDF形式]」をご覧ください。
消費生活センター等の依頼に基づいて実施した商品テストの結果をご紹介します。
依頼内容
「刈払機が2回目の使用で故障した。故障した原因を調べてほしい。」という依頼を受けました。
調査
当該品は刈刃を2サイクルエンジンの動力で回転させて草等を刈る刈払機で、相談者自身でガソリンと2サイクルエンジンオイルを混ぜた混合燃料を用い、購入してから2回目の使用中に故障したとのことでした。
当該品のエンジンの内部を観察したところ、シリンダ壁面とシリンダ壁面と接触するピストンの摺動部には摺動方向と平行に入った多数の線傷がみられました。このことから、使用していた混合燃料の劣化やガソリンとオイルとの混合が不十分であったこと等によって、潤滑が十分に行われず摩擦熱が増大し、ピストンとシリンダ間に焼き付きが生じたものと考えられました。
解決内容等
エンジン式の刈払機は、4サイクルエンジンのものと2サイクルエンジンのものがあります。2サイクルエンジンのものは混合燃料を使用する必要があり、商品ごとに適正な混合比が定められています。必ず取扱説明書をよく読み、商品に適合した混合燃料を使用しましょう。
自身で混合燃料を作る場合には、ガソリンと2サイクルエンジンオイルを計量するなどして適切な混合比にし、十分に混ぜましょう。既に混合されている混合済み燃料を使用する場合でも、給油前には容器を十分に振り、よく混ぜてから使用しましょう。
また、期間が経過した混合燃料は劣化していることがありますので、使用しないようにしましょう。刈払機を使用した後は、混合燃料の劣化を防ぐため、燃料タンクからすべて抜いた状態で保管しましょう。
本件連絡先 商品テスト部
電話 042-758-3165
※[PDF形式]で作成した文書を開くにはAdobe Readerが必要となります。PDF形式の閲覧方法について