引き続き返金詐欺に注意!「○○ペイで返金します」と言われたら詐欺を疑って!
*詳細な内容につきましては、本ページの最後にある「報告書本文[PDF形式]」をご覧ください。
○○ペイ等のコード決済サービスを悪用して金銭を騙し取る手口に関する相談が全国の消費生活センター等に寄せられています。相談事例をみると、ネットショッピングで商品を購入した消費者が、販売業者から「欠品のため、コード決済アプリを使って返金する」等と言われ、返金手続きを誘導されているうちに、「返金」してもらうはずがいつの間にか「送金」してしまっていたというトラブルが目立ちます。
当センターでは、これらの手口について、2023年9月に注意喚起を行いましたが、依然として相談が寄せられていることから再度、注意を呼びかけます。
図.「○○ペイで返金します」と言われた詐欺に関する相談件数
月別相談件数:2023年4月は21件、5月は44件、6月は62件、7月は93件、8月は147件、9月は176件、10月は316件、11月は158件、12月は237件、2024年1月は371件、2月は199件、3月は397件、4月は444件です。
- ※相談件数は2024年6月30日までのPIO-NET登録分。消費生活センター等からの経由相談は含まれていない。相談件数は、商品が届かないことを理由とした返金詐欺の相談を集計している。
相談事例
洋服代金の返金を受けるために相手の指示に従ったところ約10万円を送金していた
インターネット検索で見つけたサイトで洋服を注文した。支払いはプリペイド型電子マネー(以下、電子マネーという)のみの対応だったため、コンビニで約7,000円の電子マネーを購入し、電子マネーの情報を相手に伝えることで支払った。後日、事業者より「在庫がないので返金処理をする」と連絡があり、返金手続きのために事業者のLINEアカウントを友だち登録した。事業者に○○ペイで返金すると言われ、LINEで電話があり、指示に従った。送られたQRコードを読み取り、事業者に「返金コードを送るので、その数字『99980』を入力すると支払った代金分が返金される」と言われ、指示されたとおり『99980』と入力した。しかし事業者から返金はされず、逆に自分から事業者に9万9,980円を送金してしまったことに気がついた。返金してほしい。
(2024年4月受付 10歳代 男性)
消費者へのアドバイス
「○○ペイで返金します」と言われたら詐欺を疑ってください!
- *消費者ホットライン「188(いやや!)」番
- 最寄りの市町村や都道府県の消費生活センター等をご案内する全国共通の3桁の電話番号です。
- *警察相談専用電話「#9110」
- 最寄りの警察の相談窓口につながる全国共通の電話番号です。
通販サイトを利用する際は、販売業者の所在地や連絡先、販売責任者名など販売業者の情報をしっかり確認しましょう
以下のようなサイトは、詐欺サイトである恐れがありますので、事前にチェックするようにしましょう。
- サイト内の日本語が正しく表記されていない。
- 市場では希少なものがこのサイトでは入手可能となっている。
- ブランド、メーカー品で価格が通常より安い。
- 支払方法が銀行振込みや電子マネーに限定されている。振込先の銀行口座の名義が個人名である。
- キャンセル、返品、返金のルールがどこにも記載されていない。
- サイト上に事業者の名称、住所、電話番号が明確に表記されていない。
啓発資料
業界団体への要望
一般社団法人日本資金決済業協会に対して、コード決済サービスを悪用した返金詐欺等による消費者被害の未然防止、拡大防止に向けた啓発活動を引き続き積極的に行うことを要望しました。
本件連絡先 相談情報部
ご相談は、お住まいの自治体の消費生活センター等にお問い合わせください。
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