ふたに残った熱湯が漏れ出たステンレス製魔法瓶(相談解決のためのテストからNo.178)
*詳細な内容につきましては、本ページの最後にある「報告書本文[PDF形式]」をご覧ください。
消費生活センター等の依頼に基づいて実施した商品テスト結果をご紹介します。
依頼内容
「ステンレス製魔法瓶を使用していたところ、ふたから熱湯がこぼれて手をやけどした。熱湯がこぼれた原因を調べてほしい。」という依頼を受けました。
調査
当該品は、内容量1.5Lの卓上ステンレス製の魔法瓶で、「お湯を注いだのち、残りのお湯の量を確認するため、ふた(中せん)を取り外したところ、ふたに残った10〜20cc程度の熱湯が漏れて手の甲にかかり赤くなった。」とのことでした。
当該品の同型品は、レバーを押すことで中せん内部のバルブが下がり水(湯)が出る構造でした。当該品の同型品及び構造の似た他社のステンレス製魔法瓶(参考品A〜Cの3銘柄)に水を入れ、水を注いでいる最中にレバーから指を離すと中せん内部に水が残り、取り外した中せんを傾斜させると、いずれの銘柄でも注ぎ口や空気穴等から水が漏れ出ることが確認されました。
水(湯)が残る場所を確認したところ、水(湯)を注いでいる最中にレバーから指を離すと、使用したすべての銘柄で、中せんの内部の空間に水(湯)が残ることが確認されました。なお、当該品の同型品及び参考品(3銘柄)の取扱説明書には、本体を傾けた状態でレバーから指を離すと、中せんに水(湯)が残ることが表示されていました。
消費者へのアドバイス
レバーを操作して水(湯)を注ぐタイプのステンレス製魔法瓶の中には、本体を傾けて水(湯)を注いでいる際にレバーから指を離すと、中せんの内部に水(湯)が残ることがあります。この状態で本体や取り外した中せんを傾けると水(湯)が漏れ、熱湯等の場合はやけどを負う可能性もありますので、取扱説明書をよく読んで安全に使用しましょう。
本件連絡先 商品テスト部
電話 042-758-3165
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