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[2023年6月14日:公表]

吹き出し口が溶けたヘアドライヤー(相談解決のためのテストからNo.177)

*詳細な内容につきましては、本ページの最後にある「報告書本文[PDF形式]」をご覧ください。

 消費生活センター等の依頼に基づいて実施した商品テスト結果をご紹介します。

依頼内容

 「ヘアドライヤーを使用したところ、吹き出し口が溶けた。吹き出し口が溶けた原因を調べてほしい。」という依頼を受けました。

調査

 当該品は購入から約4カ月が経過した頃に、吹き出し口が溶けていることに気がついたとのことでした。

 当該品の外観調査を行ったところ、吹き出し口に溶融がみられ、吸い込み口に設けられたフィルターには埃(ほこり)による目詰まりが確認されました。

 当該品の吸い込み口に設けられたフィルターの清掃前と清掃後及び新品の同型品をそれぞれ3分間動作させ、吹き出し口の温度を比較したところ、当該品の清掃前は最高で132.7℃まで上昇しましたが、清掃後は最高で97.6℃となり、新品の同型品(最高95.0℃)と同等でした。

 このことから、当該品はフィルターに埃が蓄積して風量が低下し、吹き出し口の温度が上昇したことによって溶融したものと考えられました。また、当該品の取扱説明書には吸い込み口をこまめに手入れする旨の記載がありました。

消費者へのアドバイス

 ヘアドライヤーの吸い込み口に埃が蓄積した状態で使用すると、風量が低下することにより温風が正常時よりも高温になり、吹き出し口の溶融ややけどの原因になることがあります。取扱説明書をよく読み、定期的に吸い込み口の清掃をするようにしましょう。


本件連絡先 商品テスト部
電話 042-758-3165

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