組成表示が異なっていた婦人パジャマ(相談解決のためのテストからNo.165)
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消費生活センター等の依頼に基づいて実施した商品テスト結果をご紹介します。
依頼内容
「綿100%と表示されたパジャマを購入したが、綿100%とは思えない。表示に問題がないか調べてほしい。」という依頼を受けました。
調査
当該品について、JISの試験方法によって繊維混用率(注)を調べたところ、表示とは組成が異なっていました。
家庭用品品質表示法おいて、混用率が100%である旨を表示する場合、その誤差の許容範囲は、毛以外の繊維では−1%以内とされています。
当該品は「綿100%」と組成表示されていましたが、繊維混用率は、同法規程に定められている誤差の許容範囲を大幅に超えていました。
また、当該品から糸を採取し、ほぐして拡大観察したところ、扁平(へんぺい)でよじれが特徴的な綿と考えられる繊維と、均一な太さのポリエステルと考えられる繊維がみられました。
- (注)混用率とは、製品に使用されている繊維ごとの、その製品全体に対する質量割合を百分率で表したもの。
解決内容等
依頼センターがテスト結果を販売店に説明したところ、このテスト結果を知った製造事業者から、海外の工場でミスがあったものと思われるとの連絡があり、相談者への返金対応が行われました。
本件連絡先 商品テスト部
電話 042-758-3165
[報告書本文] 組成表示が異なっていた婦人パジャマ(相談解決のためのテストからNo.165)[PDF形式](240KB)
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