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[2020年3月19日:公表]

サイズの小さいフライパンの傾きに注意(相談解決のためのテストから No.141)

*詳細な内容につきましては、本ページの最後にある「報告書本文[PDF形式]」をご覧ください。

消費生活センター等の依頼に基づいて実施した商品テスト結果をご紹介します。

 「空のフライパンをガスコンロの五徳の上に置くとななめに傾いてしまう。商品に問題がないか調べてほしい。」という依頼を受けました。

 当該品は内径が20cmのフライパンでした。相談者の申し出によると、当該品を調理油過熱防止装置(バネの力で鍋の底に温度センサーを押し付ける)が備わったガスコンロの上に置くと傾くとのことでした。なお、当該品の表示には、フライパンが軽くて安定しない場合があるので、フライパンの傾きによるやけどや火災等の危険防止のため、300g以上の内容物を入れてなるべく取っ手を持ちながら調理する旨の記載がみられました。

 当該品及び同型品について、JIS S 2010「アルミニウム製加熱調理器具」に基づいた安定性試験を行いました。試験は縁まで水道水で満たしたフライパンを取っ手方向に15度傾けてテストを行いましたが、いずれも転倒は確認されませんでした。

 次に、当該品、同型品、参考品2銘柄(当該品と同様に内径が20cmのフライパン)について、調理油過熱防止装置が備わったガスコンロの上に空の状態で載せ、取っ手が五徳のツメとツメの間となる向きとしたところ、いずれも調理油過熱防止装置が底を押し上げ、取っ手側に傾きました。一方、調理物の重さを想定した300gのおもりを中央に載せた状態にしてから、同様なテストを行ったところ、いずれも傾くことはありませんでした。

 また、すべての銘柄において内容物やガスコンロの状況等によっては傾く可能性があることが記載されていました。

 サイズが小さいフライパンを使用する際には、ガスコンロの調理油過熱防止装置の影響でフライパンが傾くことがあります。その場合には、フライパンは空の状態では使用せずに、取っ手を持ちながら使用する等をして注意しましょう。


本件連絡先 商品テスト部
電話 042-758-3165

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