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[2020年3月23日:公表]

格安スマホで無料通話のオプションに加入したはずなのに、高額な通話料金を請求された!

質問

 格安スマホを契約し、無料で通話ができるサービスのオプションに加入しました。通話料金がかからないと思い、安心して電話を使っていましたが、高額な通話料金を請求されました。なぜでしょうか。

回答

  格安スマホ会社(注1)では、事業者の指定する「プレフィックス番号」をつけるか、指定のアプリを使って電話をかけることで、通話料金が割引になるサービスが提供されていることがあります。無料通話のオプションに加入していても、これらの割引になる条件を満たしていなければ、予期せぬ高額請求を受ける場合があります。通話方法について、あらかじめホームページや契約書面等で確認しておきましょう。

  • (注1)MVNOが提供する音声通話付きの携帯電話サービスのことを“格安スマホ”とする(SIMカード単体の契約も含む)。無線インターネットサービス等は含まない。また、格安スマホを提供する事業者(MVNO)を“格安スマホ会社”とする。

解説

プレフィックス番号とは

 プレフィックス番号とは、電話を発信するときに先頭につける、特定の番号のことをいいます。

 格安スマホ会社では、各社でプレフィックス番号が定められています。消費者は、発信したい電話番号の前に自分でプレフィックス番号を打ち込むか、プレフィックス番号を自動でつけて発信するアプリを用いて電話をかけることで、通話料金に割引が適用されるサービスを受けることができます。

格安スマホで通話をするときの注意点

 全国の消費生活センター等には、質問のような、格安スマホの予期せぬ通話料金の請求に関する相談が寄せられています。これは、電話をかける際に、端末に付属する電話アプリから、プレフィックス番号をつけずに発信していることが原因の一つと考えられます(注2)。

 プレフィックス番号のつけ忘れが起こりやすいケースとして、不在着信の通知をタップして折り返しをしてしまうケースがあります。この場合、プレフィックス番号がついていない状態で発信され、通話料金に割引が適用されなくなってしまいます。履歴に表示された電話番号を、指定のアプリに入力してから発信するなど、プレフィックス番号がついた形で折り返しの電話をかけるようにしましょう。

 格安スマホを契約する際は、契約内容等について、事前によく確認するようにしましょう。

 お困りの際にはお近くの消費生活センター等(消費者ホットライン188)にご相談ください。

参考