携帯電話を機種変更したら、頭金を余計に取られた
質問
携帯電話ショップで、端末代金を分割払いにして携帯電話の機種変更をしました。店頭で頭金を支払いましたが、割賦総額から頭金分の金額が減額されていないことに気がつきました。このようなことはあるのでしょうか?
回答
携帯電話を購入する際に支払う金額は、販売店により異なります。分割払いの場合、販売店によっては、割賦総額(月々の支払額×支払回数)に含まれない「頭金」を設定していることがあります。この場合、割賦総額と頭金の合計額が端末の販売価格となります。また、販売店が指定した料金プランやオプションサービス等の契約が販売価格の条件になっている場合もあります。購入前には、販売価格総額(頭金・割賦総額)とあわせて契約条件も確認しておきましょう。
不明点があるときは販売店に説明を求め、確認してから契約しましょう。
解説
頭金とは
携帯電話端末の代金は、端末の高性能化や高機能化により、近年高額化しています。端末代金の支払いについては、ほとんどの販売店で、消費者が一括払い、分割払いを選択できるようになっています。
頭金とは、分割払いによる契約の際に、代金の一部として最初に支払うある程度まとまった金額のことを指します。
携帯電話の場合、端末の販売価格と割賦総額は必ずしも一致せず、割賦総額とは別に頭金を販売店の店頭で支払うことがあります。頭金と割賦総額の合計金額である端末の販売価格は、販売店により異なっているため、注意が必要です(下図参照)。なお、総務省と消費者庁は、頭金表示について「携帯電話の契約時のトラブルと消費者へのアドバイス」の資料中で注意喚起を行っています。
図.販売店での販売価格の例
販売店で、頭金が8,000円、割賦月額5,000円×12回と表示されている場合、端末の販売価格は、頭金と割賦総額の合計金額である68,000円となります。
購入前に確認しておきたいこと
販売店の店頭で、携帯電話を購入する際は、次の点をよく確認しましょう。
- 月々の支払額、支払回数、割賦総額(月々の支払額×支払回数)
- 頭金の額
- 契約条件(料金プランやオプションサービス等の契約や他の商品の購入など)
また、不明点がある場合には、契約前に販売店に説明を求め、納得した上で購入しましょう。
お困りの際にはお近くの消費生活センター等(消費者ホットライン188)にご相談ください。