[2017年3月29日:公表]
パソコン操作中に、突然警告音が鳴りすぐに電話するように表示された
質問
パソコンでインターネットを利用中に、突然ピーピーピーとけたたましい警告音が鳴り、画面に「あなたのコンピューターはウイルスに感染したので、すぐ○※△×□に電話してください」と指示が出ました。あわてて電話したところ、遠隔操作で警告音を止めてもらい、ウイルス対策の有償サポートを勧められたので、クレジットカードで支払いをしてしまいました。解約したいのですがどうしたらいいでしょうか?
回答
警告音を発したり、パソコンがウイルスに感染したとの偽の警告を画面に表示させ、ウイルス除去のサポートを勧めるといった相談が全国の消費生活センターに寄せられています。
業者から契約内容等に関するメールが来ていないか確認するとともに、支払いをクレジットカードでしたとのことですので、カード会社に連絡し、事情を丁寧に説明し、請求の停止等が可能か相談しましょう。
解説
パソコンでインターネットを使用中に突然大きな警告音が鳴りやまず、「あなたのパソコンがウイルスに感染しています」「問題解決のためこちらに電話ください」などのポップアップ表示が出て画面から消えず入力作業もできなくなるため、慌ててしまい表示された番号に電話をかけてしまうことによるトラブルが増えています。
電話をかけると、業者のオペレーターが「サポートのため遠隔操作を可能とするソフトをインストールするように」要求し「遠隔操作でパソコンのウイルスを調査する」と言いファイルを開くなど調査しているふりをします。消費者が「ウイルス対策ソフトを入れている」と言っても「ソフトでは対応できないものに感染した可能性がある」などと説明してきます。
指示どおりに操作をすると警告音や警告文は消えるので、消費者は信じてしまいます。
音声による警告で電話をかけるよう誘導するという手口は海外では2012年ごろから確認され、日本でも一昨年から徐々に増えています。手口が巧妙化しており、全国の消費生活センターには「クレジット契約した。解約したい」などといった相談が寄せられています。
危険なサイトに接続されないようにセキュリティソフトを入れアップデートを実施するなど、日頃からセキュリティ対策を心がけましょう。警告音や警告表示が出て不安を感じても、画面に表示された連絡先に電話をかけないでください。
なお、このようなトラブルの仕組みや対応については、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)のサイトで紹介されています。
参考
- インターネット使用中に突然表示される偽セキュリティ警告画面にご注意!
- ウェブサイト閲覧中のニセの警告音にだまされないで
- 情報セキュリティ安心相談窓口(IPA:独立行政法人情報処理推進機構)
- 「ウイルスを検出したと音声で警告してくるウェブサイトにご注意!〜 ウイルス検出の偽警告に騙されないで 〜」(IPA:独立行政法人情報処理推進機構)
- ブラウザに「ウイルスを検出した」という旨の警告が表示されて終了させることができない場合の対応手順(IPA:独立行政法人情報処理推進機構)[PDF形式]
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