「実質無料」のタブレット端末は無料じゃない?
質問
スマートフォンを機種変更する際、タブレット端末が「実質無料」と言われ契約しました。ところが、無料なのは一定期間だけで、それを過ぎると利用料金が請求され、解約には違約金がかかることがわかりました。何だか実質無料という言葉にだまされた気がします。もともと大した必要性も感じていなかったタブレット端末のために大きな出費をすることになり不満です。
回答
通信機器の契約は多くの場合、一定期間内に通信契約を解約すると、解約料(違約金)等がかかる料金体系になっています。「実質無料」と言われても、何の料金がどのような仕組みで無料となるのか、無料期間はいつまでなのかなど、契約する前に契約内容等を十分確認し、慎重に契約しましょう。必要がなければ、きっぱりと断りましょう。
解説
通信機器は、購入時の費用だけでなく、通信料など継続的に利用料金がかかります。
通信機器や回線の契約で「実質無料」とうたわれているケースがあります。例えば、次のような場合です。
- スマートフォンの○○プランに加入すれば、タブレット端末代金が「実質無料」
- スマートフォンを機種変更する際、旧端末の下取りで、新しい端末代金が「実質無料」
- インターネット回線を他社から乗り換えた場合、工事代金が「実質無料」
端末代金や工事代金が「実質無料」という場合、ほとんどのケースで一定期間の契約が条件となっており、端末代金や工事代金の総額をその契約期間で除した分割支払金と同等の額がそのまま割り引かれる契約となっています。この場合、契約期間内に解約すると、違約金を請求された上に、端末代金等の残額も支払わなければならなくなってしまいます。 また、一定期間の通信料金が「実質無料」となるケースでも、データ容量の大きい定額プランやオプションサービスの契約が条件になっている場合があります。
「実質無料」の契約を行う場合は、何の料金が無料になるのか、無料期間はいつまでか、どのような条件があるのかなど契約内容や仕組みを十分確認し、「実質無料」期間が終わった後の支払額や、解約の際には何に対するどのような費用が発生するのか、十分理解したうえで契約を結ぶようにしましょう。
割引やキャンペーンなどでお得だと勧誘されても、安易に事業者の勧誘を了承せず、必要がなければ、きっぱりと断りましょう。