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[2013年7月30日:公表]

え!? これ、バターじゃない!?

質問

 商品の表包装に「バター」の文字があったので、バターだと思って購入したところ「乳等を主要原料とする食品」という表示が箱の横の成分表示にあった。これはバターとは違うの?

回答

 バターの規格を満たさないものの、名称上そのように付けられる商品もあります。

解説

 バターについては「乳及び乳製品の成分規格等に関する省令」によって「生乳、牛乳又は特別牛乳から得られた脂肪粒を練圧したもの」かつ「乳脂肪分80.0%以上、水分17.0%以下」と定められています。

 そこで、乳脂肪分を減らしたり、他の食品(レーズン等)を混ぜることで、バターとしての成分規格を満たさなくなったものは「乳等を主要原料とする食品」となります。

 この他、バターと外観が似ている食品に、マーガリン類がありますが、バターとは原料や製造方法等が異なります。バターは乳脂肪分から製造されますが、マーガリン類は食用油脂(乳脂肪を含まないもの又は乳脂肪を主原料としないもの)からできています。

 JAS規格によると、油脂含有率が80%以上のものを「マーガリン」、油脂含有率が80%未満のものを「ファットスプレッド」といいます。