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[2016年9月28日:更新]
[2013年4月12日:公表]

コンタクトレンズって、医師の処方せんが必要?

質問

 コンタクトレンズを作るため眼科を受診したところ「提携している販売店で買わなければ、処方せんを出せない」と言われました。

回答

 処方せん発行の扱いは眼科医の考え方によって変わります。コンタクトレンズの購入に処方せんは不要ですが、購入に際しては、大切な目へのトラブルを防ぐためにも、眼科で診断を受けた上で購入するようにしましょう。

解説

 コンタクトレンズは、「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」(医薬品医療機器等法)で「高度管理医療機器」に指定されていますが、医薬品ではないことから、購入に際し、必ずしも処方せんを必要とはしていません。

 購入に限れば、高度管理医療機器等販売業の許可を得た販売店であれば可能です。しかし、初めての装用や、度数に変化が出ているなどで処方せんを必要とする場合、眼科によっては、提携する販売店での購入を条件に発行するケースがあります。

 これは、医師による診断や所見がないまま、使用方法や使用期限、適合するレンズを守らずに使用し、目に障害を負うなどのトラブルを生じる可能性があることや、経営的判断によることのようです。受診先の選択は消費者の自由なので、処方せんのみの発行を行ってくれる眼科を探すなども、選択肢に挙げられます。

 一方、不適切なコンタクトレンズの選択や使用は、目の障害やトラブルに直結します。コンタクトレンズの購入・使用にあたっては、定期的に眼科医の診察・指導を受け、安全に、衛生的に使うようにしましょう。