独立行政法人国民生活センター

検索メニュー

×閉じる

現在の位置: トップページ > 相談事例 > 消費者トラブル解説集 > 甘味料を使っていないという表示があったのに、砂糖が入っていた

ここから本文
[2016年8月30日:更新]
[2011年10月18日:公表]

甘味料を使っていないという表示があったのに、砂糖が入っていた

質問

 甘味料を使っていないという表示があったのに、砂糖が入っていました。表示に問題はないのですか。

回答

 加工食品の成分表示において「砂糖」は原材料、「甘味料」は食品添加物として表示され、両者は分けられています。よって、「甘味料」を使用せずに砂糖を使用している、ということはありえます。

解説

 健康のため、食品の表示をよく見て糖分の摂取を控えているという方もいるでしょう。

 「糖分」と似た言葉に「糖質」「糖類」「甘味料」がありますが、これらは同じものを示しているわけではありません。

 「糖類(糖分)」は「糖質」の一部、「糖質」は「炭水化物」の一部を表す言葉です。なお、砂糖は糖類の中の単糖類(糖質の最小構成単位)二つが結びついてできた二糖類というものになります。

 食品表示基準では、容器包装に入れられた加工食品の成分表示について、原材料と食品添加物を区分していて、それぞれ重量の割合の高いものから順に表示するよう定めています。

 食品添加物は、「原則として使用したすべての食品添加物を重量の割合の高いものから順に『物質名』で表示」し、ある特定の用途に使われる物質については、「甘味料」のように用途を示した上で物質名を表示するよう定められています。このケースで「甘味料を使っていない」とは、用途を甘味料とする食品添加物を使用していないことを示します。

 同様に「砂糖不使用」と表示があっても、食品添加物の「甘味料」は入っていることもありえます。

参考

※[PDF形式]で作成した文書を開くにはAdobe Readerが必要となります。PDF形式の閲覧方法について