[2009年11月5日:公表]
サクラを使っていると思われる携帯電話の出会い系サイトで高額な利用料を支払ってしまった
質問
携帯電話の出会い系サイトを利用したところ、「会いたい」というメールが来たので、日時を決めて会う約束をした。同じ相手と数カ月もの間、何度も約束したが、直前になって「都合が悪い」「仕事が入った」等の理由で、結局一度も会えない。有料メールのやり取りが積み重なって、高額な利用料金を支払ってしまった。利用料金を返してほしい。
回答
相手と実際に会う約束をしても、はぐらかされたり、直前になって会えないといったケースが数カ月にも渡って何度も繰り返されたり、悩み相談など情に訴えて有料メールを使うよう繰り返し誘導されるなど、事業者のサクラ(注)行為が疑われる事例が目立ちます。
メールを頻繁に交換するよう巧みに誘導され、サイトに高額な利用料金を支払ってしまうことがあります。しかし、サクラ行為の立証は難しく、支払ってしまった利用料金の返金を求めることは、現実には簡単なことではありません。出会い系サイトは簡単に異性と出会える場と考えられがちですが、このようなトラブルに巻き込まれることも多く、注意が必要です。
- (注)「サクラ」とは
客になりすまして商品を購入するなどし、他の客(一般消費者)の購買心をあおる者のこと。
多くの出会い系サイトでは、サイト内の有料メールを使って相手と連絡を取り合うシステムになっており、相手にメールアドレスや電話番号を教えてはならないことになっている場合もある。悪質な出会い系サイト業者は、異性の会員を装ったサクラに他の一般会員と大量のメール交換をさせ、一般会員から多額の料金・違約金などを徴収しようとする。